第41話

STORY 41
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2021/01/19 15:00 更新
あなた said
バシッ          バシッ          ドンッ
龍桜の間に来てから、お互いに1歩も譲ることなく激しい交戦がずっと続いてる
(なまえ)
あなた
ハァ…ハァ…
あれからお父さんの力はどんどん強くなってきて、私は何度も攻撃をもろに受け続けてる

壁や床に叩き付けられた衝撃で体中痛い

攻撃を避けて着地しただけで全身に痛みが走るぐらい

ところどころから血も垂れてきてる
トップ
どうした、もう終わりか
ビュンッ          バシンッ
(なまえ)
あなた
まだ…っ!
必死にお父さんの攻撃に食らいつく

それでも……

お父さんの相手をしてても、考えてるのはみんなの事ばかり

みんなの事だから、ここから出ないで私たちを探してるかもしれない

むしろ、その可能性の方が絶対に高い

だったら、早く決着つけてみんなの所に戻らないと、またみんなを危険な目に遭わせる事になる

それだけは絶対に……
トップ
他の事を考えてるなんて余裕なんだな
ビュンッ
(なまえ)
あなた
!?
バシッ
どうしよう、もろに攻撃を受けた…

あっという間に桜の木の下まで蹴り飛ばされた
ドンッ     ドサッ
(なまえ)
あなた
っ……ゲホッ…ゲホッ…
トップ
どうせ、アイツらの事でも考えてたんだろ
トップ
言ったはずだ。お前が乱桜組のトップになれば、アイツらには危害を加えないって
そんな事、言われなくても分かってる

家族みんなの事を思えば、私が乱桜組のトップになればいいだけって

それがみんなを確実に守れる唯一の方法だって分かってる

でも……




(なまえ)
あなた
それは……嫌、です…っ…
トップ
嫌?どうしてだ
(なまえ)
あなた
みんなと…みんなと離れたくないんです…
(なまえ)
あなた
ずっと一緒に居たいんです……
(なまえ)
あなた
だから…っ…
バシッ
(なまえ)
あなた
っ!!
トップ
全く、くだらないな
トップ
何と言おうと、お前は乱桜組のトップになるんだ
トップ
それがお前の進む道なんだよ
ダメだ、もう体に力が入らない…

視界もぼやけてきて………












































バンッ
????
あなたっ!!





この声って……
(なまえ)
あなた
どうして…っ……















龍桜の間の入口に立っていたのは “家族“ のみんなだった
玲於
玲於
てめぇ…ふざけんじゃねぇっ!
バシンッ
トップ
おっと…
玲於を先頭に、みんながお父さんに攻撃を始めた

その隙に慎たちが私の方に駆け寄ってくる
慧人
慧人
あなた、しっかりして!
(なまえ)
あなた
慧人…
私の意識がある事を確認して、慎に体を起こされる
(なまえ)
あなた
慎、どうして……
慎
もうあなたを1人にしないって言っただろ?
そう言いながら、優しく抱き締められた




慎 said
龍桜の間に着いて扉を開けると……




桜の木の下で弱々しく倒れてるあなたと、その前に立つトップの姿が目に入ってきた
玲於
玲於
てめぇ…ふざけんじゃねぇっ!
玲於さんを先頭にAKIRAさんたちがトップへ攻撃を始めた

トップの事は皆さんに任せて、俺たちは急いであなたのそばに駆け寄った
慧人
慧人
あなた、しっかりして!
(なまえ)
あなた
慧人…
慧人が声をかけると、弱々しくだけどちゃんと返事を返すあなた

意識がある事を確認して、俺はゆっくりあなたの体を起こした
(なまえ)
あなた
慎、どうして……
慎
もうあなたを1人にしないって言っただろ?
そう言って、優しくあなたを抱き締めた

にしても、あなたの体の怪我が酷い

体の至る所から血が出てるし

きっとトップの攻撃を受けて壁や床に叩き付けられたんだ

体中赤く腫れてる
慎
お前は1人で頑張り過ぎなんだよ…
(なまえ)
あなた
けど、これは…
慎
分かってる、あなたとトップの問題だろ?
やっぱりあなたは責任感が強いんだな

あなただって、分かってるはずだ

皆さんを巻き込まないためには、自分が乱桜組のトップになればいいって

今までのあなただったら、簡単に自分を犠牲にしてその道を選んでた

でも、今のあなたは違う……
慎
あなたは “家族“ の皆さんと一緒に居たいんだろ?
慎
そのために、あなたがトップと決着つけなきゃいけないのは俺たちだって分かってるよ
(なまえ)
あなた
じゃあ、何で…
樹
そんなの、 “家族“ だからに決まってるだろ
隣であなたの手を握りながら樹が話し始めた
樹
慎も言ってたと思うけど、俺たちにとってあなたは大事な “家族“ の1人なんだよ
樹
その大事な家族が1人で苦しんでる姿を見てられない
北人
北人
樹の言う通り
北人
北人
それに、家族はお互いに支え合うものでしょ?
壱馬
壱馬
あなたはいつも1人で頑張り過ぎや
壱馬
壱馬
あなたが1人で背負ってるたくさんのもの、俺らにも一緒に背負わしてくれや
樹に続いて、北人と壱馬も話をした

2人の言う通り、あなたはいつだって1人で頑張り過ぎてる

1人でたくさんの事を背負い過ぎてる

俺たちは血の繋がりはなくても兄弟のような存在だ

小さい頃からあなたを守るってみんなで決めた

だから……
慎
俺たちも一緒に戦う
慎
玲於さんたちもAKIRAさんたちも一緒に戦うから
(なまえ)
あなた
慎…
少し安心したように、あなたはにこっと微笑んで静かに目を閉じてしまった
大樹
大樹
あなた…!?
樹
……大丈夫、ちょっと疲れただけだ
俺たちがここに来るまで1人で頑張ってたんだもんな

俺はゆっくりあなたを木の幹に寝かせた
颯太
颯太
俺、念の為にここに居ます
慎
じゃあ、あなたを任せるよ
バシッ     バシッ     ドンッ
皆さんの方を見ると、トップとの戦いが続いてる
今の俺たちじゃ、トップの力には敵わないのは充分分かってる

でも、あなたが頑張ってくれたんだ

俺たちだってあなたの為に戦うって決めた

















今度こそ、ちゃんとあなたの事守るからな……




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