~淳太’s side~
ホンマに照史は……
2人での仕事が終わって、家について
今日の照史との会話を思い出していた
…まさか、再会するなんてな
もう会えへんって思っとったのに、運命ってやつなんやろか
俺だって、あなたのことを一度も思い出さへん日はなかった
でも、運命に惹かれあってるのは、間違いなくあの2人で
諦めるしかあらへんのも分かっとる
…しゃーない、俺が一肌脱ぐか
スマホで今後のスケジュールを確認する
…明日は昼過ぎで終わりで、明後日は久々にオフやから
久々に3姉妹に会いに実家に行く予定やったけど
飛行機のチケットをとり、照史のロケに同行してたマネージャーに連絡をする
照史のためって言っとるけど、単純に俺が会いたいだけやけどな
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夜にあなたがいるはずの地に着いて、近くのホテルに泊まって
次の日、マネージャーから聞いた旅館の名前を頼りに、あなたの元へ向かう
…ホンマに会えるんやろか
タクシーに旅館の名前を告げると、温泉街の趣のある旅館の前で車が止まる
軒先にいる人に声をかけると、その人があなたを呼んできてくれた
目の前に現れたのは、間違いなくあなたやった
旅館の人に許可をもらって、あなたを連れ出す
近くの喫茶店に入り、あなたと向き合うと、懐かしい思い出が胸をしめつける
やっぱり好きやな…って
そう思ってしまうけど…
俺の気持ちはしまっておかなあかんやろな












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!