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第1話

【フィールドワーク】
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2025/11/03 06:28 更新
星奈瑞稀
星奈瑞稀
僕は大学一年地球科学科…みんなはこの学問は知っているのかはわからないが、地学という学問がまさにそれだ
中学の時に、地層や火山、地震、化石、天体など、やった覚えはあるだろう?あれが地学だ。高校ではあんまり地学を取る学校はない。
そして本日は長野県の浅間山まで来ていた。理由は勿論…
同級生
これってさー
大学のフィールドワークの時間だ。基本2人一組で採取する事を義務付けられている。
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
私のバック取ってくれない?
そう言ったのは本日のペアである小鳥遊さんだ。小鳥遊さんは容姿端麗で、勉強も運動もできる文武両道かつ、性格も完璧で完璧主義で好奇心旺盛。男女問わず好かれていて、チームを組もうという声は絶えない。僕から見ると完全に手の届かない場所にいる人である。
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
これ気になるの。初めて見る石だから
そう言って小鳥遊さんは近くにあった石を拾い上げる。
確かに花崗岩とかに似ているが浅間山の鬼押出は大抵が安山岩質の岩場だ。
そう思っていると少し睨んでくる。ハッと手元を見ると自分は彼女のバックを持ってぼうっと突っ立っているだけだった。
星奈瑞稀
星奈瑞稀
すまん。僕も気になって。
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
…貴方。
そうゴミを見るような軽蔑した目をしながらそう呟く
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
一人称「僕」なのね。久しぶりに見たわ
なんだ。そういうことか。僕は怒られるのかと思い身構えていたが、そんな他愛のない事だったので拍子抜けと変な緊張が取れた
星奈瑞稀
星奈瑞稀
なんだよ。悪いか?
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
全然。大抵の男って一人称「俺」だからさ
確かにそう考えると「僕」は少数派なのだろう。
星奈瑞稀
星奈瑞稀
…それはそうと。バック
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
ありがと。この後研究室来れる?
突然彼女は僕に対して話した。まぁ理由としては赤い石のサンプルを回収してもっと奥まで知りたいのだろう
星奈瑞稀
星奈瑞稀
…勿論。それをサンプルとして選んで見るんだろ?
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
勿論よ
フィールドワークは終わり、研究室に入る。
僕は小鳥遊さんが使用している研究室に入る。基本的に三年四年が卒論の為に研究室に入るのだが、小鳥遊さんは教授と仲良くなり、そしてその教授が許可を出した為に、研究室に入るようになったのだ。
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
顕微鏡は2台、掘削用ドリルもあるから取ってきて。少し重いの
星奈瑞稀
星奈瑞稀
わかった
そう頼まれた僕は小鳥遊さんのいう通りに、顕微鏡を二つ取り出してドリルも出した。
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
手際がいいね
星奈瑞稀
星奈瑞稀
取り柄だから
僕の特技は手際の良さだ。効率厨な気質があり、どうすれば楽にできるか、どうすれば早く終わられかをつい考えてしまう。
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
…少し削ってその破片を見るの
そう言って手慣れた手つきで掘削し、出てきた破片を顕微鏡でピントを合わせながら覗く。それを2台行った。
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
できた。見てみて
星奈瑞稀
星奈瑞稀
おう
高校の時に地学を取ってはいたけど、分子構造とかは結構理解していないところがある。それでも綺麗に分子が重なっている。ただ、石英は見られなかった。つまり、火山で作られた岩…火山岩ではないと
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
…おかしい…
ふと、削って少し削れた原石の方を見ると少しだけ煙が張っているのが見えた。ただ、焦げ臭くもなく、火がついているわけではない。
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
…?
遅れて小鳥遊さんも気がついたようだ。僕含め2人はその煙を吸い込まないようにしながら、持ち上げてみても煙しかなく、2人は頭を傾げる。こういう時に頼りになるのは教授だ。
星奈瑞稀
星奈瑞稀
…わからないな。初めて見るし、こんなの…
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
…同感よ。いろんな石削ってみてみたけどこんなの初めて
ネットでも引っ掛からなかった。最近はAIが発達して写真だけでそれがなんなのかを特定できる
ただ、それでも花崗岩としか出てこなかった。花崗岩だとしてもおかしいのがたくさんある。あまりにも性質が違うからだ。
小鳥遊聖奈
小鳥遊聖奈
…あれ?なんだか眠く…
そう言って、椅子に座った小鳥遊さんは眠ってしまった
そして自身も眠くなってしまっていた

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