僕は大学一年地球科学科…みんなはこの学問は知っているのかはわからないが、地学という学問がまさにそれだ
中学の時に、地層や火山、地震、化石、天体など、やった覚えはあるだろう?あれが地学だ。高校ではあんまり地学を取る学校はない。
そして本日は長野県の浅間山まで来ていた。理由は勿論…
大学のフィールドワークの時間だ。基本2人一組で採取する事を義務付けられている。
そう言ったのは本日のペアである小鳥遊さんだ。小鳥遊さんは容姿端麗で、勉強も運動もできる文武両道かつ、性格も完璧で完璧主義で好奇心旺盛。男女問わず好かれていて、チームを組もうという声は絶えない。僕から見ると完全に手の届かない場所にいる人である。
そう言って小鳥遊さんは近くにあった石を拾い上げる。
確かに花崗岩とかに似ているが浅間山の鬼押出は大抵が安山岩質の岩場だ。
そう思っていると少し睨んでくる。ハッと手元を見ると自分は彼女のバックを持ってぼうっと突っ立っているだけだった。
そうゴミを見るような軽蔑した目をしながらそう呟く
なんだ。そういうことか。僕は怒られるのかと思い身構えていたが、そんな他愛のない事だったので拍子抜けと変な緊張が取れた
確かにそう考えると「僕」は少数派なのだろう。
突然彼女は僕に対して話した。まぁ理由としては赤い石のサンプルを回収してもっと奥まで知りたいのだろう
フィールドワークは終わり、研究室に入る。
僕は小鳥遊さんが使用している研究室に入る。基本的に三年四年が卒論の為に研究室に入るのだが、小鳥遊さんは教授と仲良くなり、そしてその教授が許可を出した為に、研究室に入るようになったのだ。
そう頼まれた僕は小鳥遊さんのいう通りに、顕微鏡を二つ取り出してドリルも出した。
僕の特技は手際の良さだ。効率厨な気質があり、どうすれば楽にできるか、どうすれば早く終わられかをつい考えてしまう。
そう言って手慣れた手つきで掘削し、出てきた破片を顕微鏡でピントを合わせながら覗く。それを2台行った。
高校の時に地学を取ってはいたけど、分子構造とかは結構理解していないところがある。それでも綺麗に分子が重なっている。ただ、石英は見られなかった。つまり、火山で作られた岩…火山岩ではないと
ふと、削って少し削れた原石の方を見ると少しだけ煙が張っているのが見えた。ただ、焦げ臭くもなく、火がついているわけではない。
遅れて小鳥遊さんも気がついたようだ。僕含め2人はその煙を吸い込まないようにしながら、持ち上げてみても煙しかなく、2人は頭を傾げる。こういう時に頼りになるのは教授だ。
ネットでも引っ掛からなかった。最近はAIが発達して写真だけでそれがなんなのかを特定できる
ただ、それでも花崗岩としか出てこなかった。花崗岩だとしてもおかしいのがたくさんある。あまりにも性質が違うからだ。
そう言って、椅子に座った小鳥遊さんは眠ってしまった
そして自身も眠くなってしまっていた














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。