まふゆが「黒の騎士団」に入団した報告から、約3ヶ月が経った。
立て続けに他の団員達も行方不明になって、「黒の騎士団」に入団した人の報告を受けた。
報告書
消えた団員、及び「黒の騎士団」に入団した可能性がある団員をここに記す。
・朝比奈まふゆ
↳単独任務の魔物討伐後発祥。後に行方不明に。
・星野一歌
↳単独任務廃墟の魔物討伐中に行方不明に。
・天馬咲希
・モブA
・モブB
↳任務ドラコン退治中に行方不明に。
以上5名
3ヶ月で5人。これは始まりに過ぎないのかもしれないが、流石に多いと感じてしまう。
これの原因は黒の騎士団にあることは確定しているのだが.......
調査をするにしても、今、黒の騎士団に近づくのは危険だ。
今では少しの悪さをする程度だったため、見逃してきたものの、これではこの国が崩壊する。
考え事をしていると、ドアをコンコンとノックする音と共に約200dBの声がドア越しに部屋中に響き渡った。
私は資料を机にしまい、部屋を後にした。
天馬司。彼は白の騎士団第7代目団長で、みんなから慕われており、鳳様も一番信用している団員である。
わたしの同期でもあるが、彼の出世のスピードが早すぎてみんな同期ではないと思っていそうだ。
妹の天馬咲希も同じぐらいに入団したものの、今では黒の騎士団の一員と噂されている。
この方も気の毒だ。
妹さんの白の騎士団への入団を、彼は望んでいなかった。
できるだけ普通に、幸せに、天馬家の姫として育ってほしかっただろうに。
暁山瑞希はわたしの次の年に白の騎士団に入団した。
年は一つ違うけれど、一番仲が良い団員。
彼女はこの国で3番目に腕のたつ騎士だ。
東雲彰人は瑞希と同期。
わたしは見たことがあるだけで喋った事も、一緒に任務に行ったこともない。
この国では4番目の腕なんだそう。
馬が、村の手前の丘で止まった。
丘の上からだと荒らされた村が良く見える。
魔物はうじゃうじゃと湧き、村人達は混乱とパニックで包まれていた。
天馬さんは丘のしたの村を見つめ、悲しむような顔をしている。
でも、その目には強い意思と正義感で溢れていた。
わたし達は勢い良く丘を滑り降り、魔物討伐に挑んだ。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。