第2話

1.
108
2026/02/13 10:26 更新
まふゆが「黒の騎士団」に入団した報告から、約3ヶ月が経った。



立て続けに他の団員達も行方不明になって、「黒の騎士団」に入団した人の報告を受けた。


志歩
志歩
宵崎さん、これが行方不明になり、「黒の騎士団」に入団した可能性が高い団員達のリストです
奏
ありがとう、日野森さん
          報告書


消えた団員、及び「黒の騎士団」に入団した可能性がある団員をここに記す。

・朝比奈まふゆ  
↳単独任務の魔物討伐後発祥。後に行方不明に。

・星野一歌
↳単独任務廃墟の魔物討伐中に行方不明に。

・天馬咲希
・モブA
・モブB
↳任務ドラコン退治中に行方不明に。
                   以上5名
奏
3ヶ月で5人か....
奏
鳳様は何て言ってたかな?
志歩
志歩
鳳様はまだ策を練っている最中のようで、保留...だそうです
志歩
志歩
ですが、任務は必ず二人以上で行くようにと言っていました
奏
...わかった、ありがとう
奏
戻って良いよ
志歩
志歩
ありがとうございます。失礼しました
奏
......



3ヶ月で5人。これは始まりに過ぎないのかもしれないが、流石に多いと感じてしまう。




これの原因は黒の騎士団にあることは確定しているのだが.......


調査をするにしても、今、黒の騎士団に近づくのは危険だ。



今では少しの悪さをする程度だったため、見逃してきたものの、これではこの国が崩壊する。


奏
なにか策は....



考え事をしていると、ドアをコンコンとノックする音と共に約200dBの声がドア越しに部屋中に響き渡った。


司
宵崎!任務の時間ではないかー!?
奏
......!う....耳が...
.....はい、今行きます



私は資料を机にしまい、部屋を後にした。



















司
宵崎、最近調子が悪いのではないか?
司
何かあったか?騎士団長の俺に何でも言ってくれ!



天馬司。彼は白の騎士団第7代目団長で、みんなから慕われており、鳳様も一番信用している団員である。


わたしの同期でもあるが、彼の出世のスピードが早すぎてみんな同期ではないと思っていそうだ。
奏
いや、うん...。黒の騎士団の事で少し...
司
....あぁ、それの事か。俺の妹.....咲希も行ってしまったみたいでな



妹の天馬咲希も同じぐらいに入団したものの、今では黒の騎士団の一員と噂されている。



司
最初はどうしようかと思ったが....鳳様がまだ手を出すなとおっしゃられてな
司
だから、今は他の任務に集中しようと思う



この方も気の毒だ。



妹さんの白の騎士団への入団を、彼は望んでいなかった。



できるだけ普通に、幸せに、天馬家の姫として育ってほしかっただろうに。


奏
.....そうだね、わたしも今は忘れて任務に集中するよ
司
あぁ!今回は村の魔物の討伐だったな!
司
宵崎と組むのは久しぶりだ
奏
あぁ、確かに。最近は瑞希と組むことが多かったかな



暁山瑞希はわたしの次の年に白の騎士団に入団した。



年は一つ違うけれど、一番仲が良い団員。



彼女はこの国で3番目に腕のたつ騎士だ。


司
暁山か!俺は彰人と組むことが多かったかもな!
奏
東雲さんか....。
わたしは組んだ事ないな...
司
なぬ!?そうなのか。彰人は頼りになるぞ!
奏
そうなんだ。評判が良いとは聞てるけど....
東雲彰人は瑞希と同期。



わたしは見たことがあるだけで喋った事も、一緒に任務に行ったこともない。



この国では4番目の腕なんだそう。
奏
......あ、着いたよ



馬が、村の手前の丘で止まった。





丘の上からだと荒らされた村が良く見える。




魔物はうじゃうじゃと湧き、村人達は混乱とパニックで包まれていた。


司
準備は良いか



天馬さんは丘のしたの村を見つめ、悲しむような顔をしている。



でも、その目には強い意思と正義感で溢れていた。


奏
うん。もちろん
司
それじゃあ行くぞ!



わたし達は勢い良く丘を滑り降り、魔物討伐に挑んだ。

プリ小説オーディオドラマ