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第1話

# pro
524
2025/04/30 22:19 更新





___君との出逢いは
  9年前の夏だった. 
   




(なまえ)
あなた
 あれ…    



  

(なまえ)
あなた
   おかあさんとおとうさん、どこ…?    




年に一度の夏祭り
 それもあって、いつもよりはしゃぎ過ぎたのだろう.
  気がつくと、独りになっていた.





(なまえ)
あなた
 はやく、はやくかえらないと…    







焦って走り始めたその時




(なまえ)
あなた
 !あっ 





着慣れない浴衣を着たせいで
 道端に転がっていた小石に躓き_
倒れる




(なまえ)
あなた
 ……? 




、筈だった.





.
 っと…ダイジョーブ? 





鼻先がつきそうな距離に男の子の顔
 そして、左手に繋がれた小さな手.
 
 
(なまえ)
あなた
 たすけてくれたんだ…    




瞬時にわかった
 そして、同時に申し訳なさが込み上げてきた.




(なまえ)
あなた
 ごめんなさい、 




(なまえ)
あなた
 ぶつかってしまって…あの、たすけてくれてありがとう…   




.
 んー? 


 
.
 全然! 





.
 それより君…迷子、? 




(なまえ)
あなた
 え、あ……うん 




.
 じゃあ、おれがまいごセンターにつれてってあげる! 





(なまえ)
あなた
 へ、…いいの、? 




.
 もちろん! 




.
 こまってるコをほうっておけないし…  





.
 いこ! 






もう一度、握り直される左手は
 とてもあたたかかった.





(なまえ)
あなた
 ……   



(なまえ)
あなた
 うん! 




.
 あ、そーいえばきみのおなまえはー? 




(なまえ)
あなた
 わたし?あなたのなまえ(ひらがな)だよ! 





(なまえ)
あなた
 あなたは…? 




.
 おれ? 



 
.
 おれはあまね! 




満面の笑みで、そう言う君.
 __まさかこの出逢いがあの“悪夢”のキッカケになるとは思いもせずに
 


(なまえ)
あなた
 やさしいコだな、…   




私は少年あまねくんの手をソッと握り返した.

『 世界で一番貴方が好きでした 』

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