___君との出逢いは
9年前の夏だった.
年に一度の夏祭り
それもあって、いつもよりはしゃぎ過ぎたのだろう.
気がつくと、独りになっていた.
焦って走り始めたその時
着慣れない浴衣を着たせいで
道端に転がっていた小石に躓き_
倒れる
、筈だった.
鼻先がつきそうな距離に男の子の顔
そして、左手に繋がれた小さな手.
瞬時にわかった
そして、同時に申し訳なさが込み上げてきた.
もう一度、握り直される左手は
とてもあたたかかった.
満面の笑みで、そう言う君.
__まさかこの出逢いがあの“悪夢”のキッカケになるとは思いもせずに
私は少年の手をソッと握り返した.
『 世界で一番貴方が好きでした 』
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。