ヤバい
また
倒れる
ダメ
あなた(選手に、迷惑、掛けんな)
離れなきゃ
ダッ
彩乃「!」
彩乃(やーっと消えた♡)
あなた「はぁッ、はぁッ」
ここまで、来たら、大丈夫かな?
???「…おい」
あなた「…ッは?」
なんで?
なんでここに?
あなた「…冴くん……」
冴「ん、久しぶりだなあなた」
あなた「なんでいるの?」
冴「それはこっちのセリフだ。ここ日本代表エリアだぞ」
あなた「は?」
うっそ
逃げて逃げて、気付いたらここ?
は???
士道「さーえちゃ…って、あ?マネちゃんじゃん?」
あなた「士道……」
士道も居る…ってことはマジなのか……
あなた「邪魔してごめん。帰る」
冴「待て」
あなた「…なんでしょう」
冴「お前…随分顔色悪いだろ。何かあったか?」
あなた「別に何も」
冴「俺がスペインに行った間に何かあったな?」
あなた「そっちこそ何かあったみたいだけど」
冴「こっちの話は今はどうでもいい」
あなた「じゃあ私達の話もどうだっていいね」
冴「あ?」
あなた「は?」
士道「バチバチしなーい♪」
冴「…あ、そうだ」
あなた「?」
冴「お前どうせ、あっち戻れないんだろ?」
~凛side~
凛「…あなたは?」
彩乃「あ、あの…」
彩乃「あなたちゃん…仕事しないでどこか行っちゃって…」
五十嵐「はぁ!?あのやろ───────」
凛「違う」
アイツは、仕事しないでどっか行くような奴じゃない
サッカーに誰よりも真面目なアイツだ
凛「…チッ」
試合が終わったら、絶対見つけ出す
~試合終了~
凛「…あ」
あなた見つけないと
~あなたside~
あなた「……💢💢」
士道「へー、あなたちゃんはリンリン達の幼なじみって事ね!」
あなた「…シャワー浴びてこい」
士道「もう浴びたし♪」
あなた「死ね」
冴「じゃああなた──────」
凛「…あ?」
冴「あ?」
あなた「あ」
士道「は?」
凛「……」
あなた「無言の真顔で手引っ張んないで?捥げるから」
冴「愚弟も来たことだし、丁度いい。あなた、そろそろ白状しろ」
あなた「……」
凛「…何があった」
あなた「…言って何になるのさ」
凛「我慢されて何も出来ないよりかはずっといい」
あなた「何か出来る保証も無いのに?」
凛「出来ない保証も無い」
あなた「本当の私なんて、私だけが知っていれば十分だよ」
凛「俺だって知りたい。さっさと白状しろ。」
あなた「…例えば」
凛「うん」
あなた「夜の間だけが不幸だったとして」
凛「うん」
あなた「昼間に限って幸せだったりする」
凛「うん」
あなた「でも」
凛「うん」
あなた「昼間があったからこそ夜にも耐えれてたのに」
凛「うん」
あなた「昼間を奪われて」
凛「うん」
あなた「一生癒えないくらいの傷を負って」
凛「うん」
あなた「お母さんにも消えろって言われて」
凛「うん」
あなた「けどそれが」
凛「うん」
あなた「ずっと前の話でもう手遅れだとして」
凛「うん」
あなた「…それでも」
凛「うん」
あなた「…凛なら何か出来るの?」
凛「…あなたはよく頑張った。」
あなた「……!」
凛「お前がいたから今の俺がいる」
あなた「…!」
凛「ありがとう」
凛「俺にはあなたが必要だ」
あなた「…! ホン、ト?」
凛「…嘘吐いてどうするんだよ。」
あなた「…あのね」
凛「うん」
あなた「ずっとね、寂しかったんだ」
凛「うん」
あなた「一人の夜が怖くて」
凛「うん」
あなた「私はいらないんだって夜が来る度に考えて」
凛「うん」
あなた「怖かったんだけど」
凛「うん」
あなた「…でも、」
凛「うん」
あなた「なんか、うん。こっちこそありがとう。」
あなた「ずっとずっと、会いたかったんだ。」
キミのいない明日が、嫌で嫌で仕方なかった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!