\ピンポーン/
『はーい』
彩結「良かった。家変わってなくて」
『何しに来たの』
彩結「報告」
『…』
ひなの部屋
『なに』
彩結「私、西畑先輩に告白された」
『いつ』
彩結「今日」
『付き合ったの?』
彩結「ひなが西畑先輩の事好きなの知ってるし 私彼氏居るし 断ったよ」
彩結「もう決めたの、何股もしないって」
『なんで』
彩結「私は今の彼が好きやから」
彩結「西畑先輩は諦めないって言うてたけど諦めて貰う」
『……』
『彼氏居るとかうそでしょ』
彩結「…バレちゃった?」
『ホントのこと言って』
彩結「告白はされた 断ったのもほんと」
『なんで、断ったの!』
彩結「さっきも言うとけどひなが西畑先輩の事好きなの知ってるから 中学の時もひなの好きな人奪って泣いてるの知ってるから」
『付き合えばいいじゃん。私を諦めさせてよ』
彩結「ギュー))ひな、ごめん。」
彩結「私、またひなと友達になりたいの」
彩結「メイク教えてもらって 髪の毛セットしてもらって朝一緒に登校して下校して土日は出掛けて」
『…』
彩結「また友達になりたい」
『いいよ、でも』
彩結「でも?」
『メイクは自分でして!』
彩結「うわぁ。その顔悪魔ひなだ」
『(⃔ *`꒳´ * )⃕↝ヒッヒッヒー』
彩結「笑い方w」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!