私はみんなの輪に入れない。馴染めない。
今回もきっと馴染めないのだろう。
私は諦めていた。そんなとき、
1人の女の子。
明るくて可愛くて、まるで私とは天と地の差がある子。
何の用だ。何がしたいんだろう。
急に名前を聞かれて困惑する私。
そんな私に構わず、この子は話を続ける。
……クラゲ。
この名前を馬鹿にされなかったのは初めてだ。
無邪気に笑う彼女に、私は聞いた。
思わず呟いた言葉にはっとして付け足す。
ものすごい勢いで喋る彼女に圧倒されると同時に、
自然と笑みが溢れた。
くーちゃん、私が?
……まぁ、悪くはないけど。
なんとなく恥ずかしくなって、
何か話題が欲しくて、とにかく話そうと思って、
せっかく話しかけてもらったのに。
また、1人になる。
そう思って覚悟をしたとき、
この子は変わってる。
私と仲良くしようなんて、変わってる。
流れるままに進む会話に、私は頭が追い付かない。
もしかしたら、本当に友達が出来るかもしれない。
こんな私にもきっと…転機はあったんだ。
………この子と、親友に、なりたい。
少し照れながらも、素直に嬉しかったので
目を逸らしながらお礼を言う。
この言葉は私が今まで言われた言葉の中で
1番嬉しいものとなっていた。
このときはまだ
嬉しくて嬉しくて
気付かなかった。
親友だった、はずなのに。
交換先














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。