目の前で車が止まった
今日は 高校受験の合格発表当日
いふくんは会社で忙しいはずなのに、一緒にみたいからという理由でわざわざ駅まで迎えに来てくれた
僕のいふくんへの呼び方は いふにぃ から いふくん へ自然に変わっていった
自分の中で何時しかいふくんが 大好きなお兄ちゃん ではなく、大好きな婚約者 という認識に変わっていったのだろう
新幹線に乗っていたさっきまで凄く緊張していたはずなのに。
いふくんと話すとそんなの関係ないとでもいうように一気に緊張がほぐれた
僕が選んだ高校はいふくんの母校である超エリート揃いの進学校
どうしても、いふくんの傍に行きたくて、寝る間も惜しんで勉強した
ねぇ、あの人ってもしかしてっ!
え、絶対そうじゃん!なんでここに!?
そりゃあ、お隣の“弟さん”の付き添いじゃない?
ぎゅっ
ぎゅぅっ
なんてかっこいいんだろうか。
景色も …綺麗だけど
それ以上に僕はいふくんのほうがずぅっとずぅっと …














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。