第22話

21 ( Final episode )
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2022/07/16 05:58 更新
あなたさんが海外に行ってしまってから、3年の月日が経った。



廉
…………あなたさん~~……



今日も俺はあなたさんの写真を見て悶えている。



ちなみに写真は海人にもらったやつ。



勇太
勇太
…………まーた見てんの?それ
廉
っ、わっ!!ジン!?
勇太
勇太
え?驚きすぎでしょ笑
廉
ごめん……


ジンがあなたさんのこと吹っ切れたんはだいぶ前や………と、思う。



けどまだ二人きりでは話しにくかったりする。




勇太
勇太
そんなに好きなんだね、あなたのこと
廉
っ、そりゃ好きやで!?
勇太
勇太
おーおー、愛の大きいこと笑


今楽屋には俺とジンしかおらんくて、



それであなたさんの話題やなんて。



誰か助けて?



勇太
勇太
………ま、二人が幸せそうで良かったよ
廉
……え?
廉
どういうこと?
勇太
勇太
だって、あなたも向こうで廉と同じような状態らしいし
勇太
勇太
ホント好きなんだね、お互い



俺あなたと連絡取ってるんだよね、という言葉の爆弾をジンは落とした。



廉
ジン連絡取ってるん!?
勇太
勇太
廉は取ってないの?
廉
だって、会いたくなるやん。電話もしたいけど
勇太
勇太
してもしなくても会いたいでしょ笑


以前のように温かく接してくるジンに少し違和感を感じる。



廉
…………怒ってへんの……?
勇太
勇太
ん、何が?
廉
だって、あなたさんとジンが別れたきっかけって……
勇太
勇太
ああ、 “ 廉を好きになったから ” 
廉
………ごめん
勇太
勇太
怒ってないよ。あれ嘘なんでしょ?
まぁ、嘘ではないか
廉


何でジンがそんなこと知ってるんやろ。



まさか、俺らの会話聞いてた………?



勇太
勇太
あなたに聞いたの、本当は俺を守りたかったからだって
廉
え、あなたさんが?
勇太
勇太
そ。でも正直さ、それが本当の理由なら俺は納得してないし、あんな別れ方してない


けど、とジンは続けた。



何故か少し笑顔で。



勇太
勇太
……廉を好きになったっていう理由が嘘じゃないから、俺はこれで良かった
勇太
勇太
さっきも言ったけど、あなたも廉も幸せそうだしね


「勇太!」



って、ジンを呼ぶあなたさんが頭に浮かんだ。



二人の姿を思い出すと、俺は複雑な気持ちになる。



ホンマにこれで良かったんかなって。



けど、ジンがそう言うんなら……



ちょっと自信ついたわ。


廉
ありがとうな
勇太
勇太
……じゃ、もう過去のことは振り返らないでよ。
勇太
勇太
堂々としてて?
廉
分かっとるわ







そんな会話を、ジンと交わした日やった。


廉
………あれ、
廉
隣に誰か引っ越してきてる……?



感動的な再会を果たしたのは。




ガチャッ



廉
───────っ、
廉
え…………?




(なまえ)
あなた
…………え、嘘でしょ
(なまえ)
あなた
もっとロマンチックな再会を期待してたのに笑



隣の部屋のドアが開き、



彼女がそこに現れた。



廉
っ、何で……?
(なまえ)
あなた
戻ってきたんだよ。今日。
(なまえ)
あなた
びっくりさせようと思ってたのに、まさか今会っちゃうなんてね笑



3年ぶりに見た彼女は、雰囲気が更に大人になり、



だけどあの柔らかい笑顔は変わっていなかった。



廉
……あなたさん、
(なまえ)
あなた
ん、分かってるよ?



どうやらあなたさんもちゃんと覚えていたようで。




………何か幸せやな、





俺は静かに彼女に歩み寄って、





優しく、甘く、抱きしめた──────────。















ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー





最終回です。



ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。



だいぶ壮大な話になったなと思ってます😂



一応、番外編( 海ちゃんのストーリー )を書くつもりでいるので、



引き続き読んでくださると嬉しいです。




作者より



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