あなたさんが海外に行ってしまってから、3年の月日が経った。
今日も俺はあなたさんの写真を見て悶えている。
ちなみに写真は海人にもらったやつ。
ジンがあなたさんのこと吹っ切れたんはだいぶ前や………と、思う。
けどまだ二人きりでは話しにくかったりする。
今楽屋には俺とジンしかおらんくて、
それであなたさんの話題やなんて。
誰か助けて?
俺あなたと連絡取ってるんだよね、という言葉の爆弾をジンは落とした。
以前のように温かく接してくるジンに少し違和感を感じる。
何でジンがそんなこと知ってるんやろ。
まさか、俺らの会話聞いてた………?
けど、とジンは続けた。
何故か少し笑顔で。
「勇太!」
って、ジンを呼ぶあなたさんが頭に浮かんだ。
二人の姿を思い出すと、俺は複雑な気持ちになる。
ホンマにこれで良かったんかなって。
けど、ジンがそう言うんなら……
ちょっと自信ついたわ。
そんな会話を、ジンと交わした日やった。
感動的な再会を果たしたのは。
ガチャッ
隣の部屋のドアが開き、
彼女がそこに現れた。
3年ぶりに見た彼女は、雰囲気が更に大人になり、
だけどあの柔らかい笑顔は変わっていなかった。
どうやらあなたさんもちゃんと覚えていたようで。
………何か幸せやな、
俺は静かに彼女に歩み寄って、
優しく、甘く、抱きしめた──────────。
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最終回です。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
だいぶ壮大な話になったなと思ってます😂
一応、番外編( 海ちゃんのストーリー )を書くつもりでいるので、
引き続き読んでくださると嬉しいです。
作者より















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。