物心ついたときから、隣には君がいて。
俺たちの関係は一言で言うと “ 幼馴染 ”。
あなたと二人で登校できる日だけは早起きして、朝、あなたの家にダッシュ。
あの頃の俺はなんて単純だったんだろうって今思う。
家は隣同士で、毎日一緒に過ごしてた。
あなたが好きだと気づいたのは、
多分、中学生のとき。
学年が違う、俺の方が年下。それも二歳も。
そんな悩みも抱えていた。
“ 寂しいなぁ ”
きっとあなたにとっては何気なく言った言葉。
それでも。単純だった俺は、
どうしてもあなたの言葉に左右されてしまった。
だけど、本当に側にいたかった。
なのに──────────
俺がいくらあなたを好きでも、
あなたが好きになったのは、俺じゃなかった。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。