その後、とりあえず家においでと言われ皆はマルクの家に来ていた。

うわ…めっちゃ家でかいじゃん!

うん、僕がやってる事業が偶然成功してね。今じゃちょっとしたお金持ちって事。

でも正直1人でこの広い家にいるのは寂しくてね。皆遠慮なく騒いでほしいな。

さ、騒いでほしいって…。

よっしゃなら騒ぐか!

ちょっとは遠慮しなよ、テオ…。

零の言う通りだよ、テオ。

はーい…。

さ、適当な椅子に座って。僕は魔茶でも淹れてくるね。

あっ、僕もお手伝いします!

本当かい?ありがとう。

魔茶…って事は…!

やっぱりここって、あの魔界なんですかね…?

さてねぇ…ふわぁ…。
そして皆は円状のテーブルを囲むように席に着くと、マルクと蓮が持ってきた魔茶を一口飲む。
そうやってひと息ついた所で、零が口を開いた。

それで…マルクさんは何者なんですか?魔界にいながら日本人を知っていて日本語を話せるって…。

あぁ、説明がまだだったね。

僕も君達と同じように地球からこの魔界に来たんだ。

僕はイギリス出身で、そこでもちょっとした事業をやってたんだ。

その時に5年程日本に行く機会があってね。だからこうやって日本語も話せるのさ。

確かに、外国人特有の訛りがあるような…。

でも日本語すごい上手ですね!

ありがとう。
話がひと段落した所で、ずっとそわそわしていたテオがあのっ、と声を上げる。

ここって、魔入間に出てくる魔界なのか…ですか?

マイルマ…?

えっと…ここにはバビルスっていう学校はありますか?

バビルス…あぁ、悪魔学校バビルスの事?あるけど…。
その言葉を聞いて、皆は息を飲んだ。

つまり…。

ここって…。
魔入間の世界!!??
皆が一斉に叫び出したので、マルクは目を丸くしている。

えっと…これはどういうテンションなんだ…?

さぁ…?

あっマルクさ~ん。タバコある?

えっ?いや、僕はタバコを吸わないからないけど…。

まじかよ…ちぇっ。

えっえっちょっと待って???つまり入間くんをこの目で拝めると????

カルエゴ先生の授業を受けれるの!!??待って無理僕死んじゃうって()

まっまさか、りっリードくんが…っ!?

大人組の3人にも会えるのかな!?ヤバいどうしよ…。

問題児クラスの皆のわちゃわちゃを見られるのかな!?ねぇテオっ!

そういう事じゃねぇの!?

良かったねテオ。オペラさんにも会えるじゃん。

はっいや別にそんなオペラさんと話せたらとか妄想してねぇしっ!?

素直じゃないなぁ…。

(…まぁ、僕もバビルスに行けるって考えたら興奮するけど。)

リードくんにキリヲ先輩に…推し達をこの目で見られるなんて…。

…じゃなくて。

あの、僕達でもバビルスに行けますかね…?
蓮のその言葉に、マルクはう~ん…と難しい顔をする。

まず君達は人間だろう?それなのに悪魔だらけの学校に行くっていうのは…。

絶対人間だって事隠しとおしてみせるから大丈夫だ…です!

そういうテオが一番バラしそうだけどね…。

はぁっ!?

…まぁでも、変装とかすれば大丈夫だと思います。

それに、魔界の常識とか魔界語とかも勉強しないといけないよ?

いや推しのためなら勉強でも何でもやりますよ!

(オシ…?)
マルクは急な申し出に少し戸惑いながらも、皆の真剣は眼差しをみて、はぁとため息をつくとこう言った。

…分かった。サリバンさんとは前仕事をした事もあるし、ダメかもしれないけど聞いてみるね。

よっしゃあああ!!!

ありがとうございます、マルクさん。

あぁでも、あんまり期待はしないでね?サリバンさんは人間を害する悪魔じゃないけど、でも安全面とか考えたら難しいわけで…。
そうマルクは説明するが、その言葉は誰にも届いていない。

皆浮かれ切ってるなぁ…。

…まぁ、楽しそうなのはいい事だし、いっか。
そして、「バビルスに行くため」とこの後10人は勉強漬けの日々をしばらく送る事になるのだが、それはまた別のお話である。
* * *

皆さんのキャラがわちゃわちゃしてるの書くの楽し過ぎてすぐ文字数が大変な事になります()

もう1回マルクさんの家で過ごしてから、次がいよいよ入学式ですかね…。

続きもお楽しみに!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。