~第2章~
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僕がバレーにハマったのは意外と最近だ
中学3年生で一気にバレーにハマった
何故かというと
“影山楓”がバレーで苦しんでいたからだ
みんなは何で僕が影山楓を知ってるのか気になる?
じゃあそれを話していこっかな
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僕が影山楓を見つけたのは
小学5年生のころ
あの時の影山楓はキラキラしていて
僕がバレーに興味をもったきっかけになったのは
その頃の影山楓だ
僕が中一のころ
影山飛雄という名前が耳に入ってきた
調べてみたらまだそんなに試合にも出ていない1年の奴だった
ある時
影山飛雄が試合に出ていた
興味がでたのかその試合を見てみた
そうしたら…
影山楓が“憎しみを込めた視線”を影山飛雄に向けていた
僕はその視線に心が打たれた
影山楓の目に心を奪われた
その目をしている影山楓を救いたいと思った
そこで僕は考えた
って
その薬を影山楓もしくは影山飛雄に飲ませれば
影山楓が楽になるんじゃないか
そう考えた
そして僕は変装して影山楓に近づいた
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……目に光がない
よし渡せた
これでいっか
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これできっと影山楓は幸せになるはずだ
これからは僕も気をつけないと
影山楓に会っても気づかれないように
これで…いいんだよな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!