~夜
リビングでおやすみと言ってみんな自分達の部屋に散らばって行く
私は…
1人か。
やっぱり寂しいよね。
ベットに入ろ。
勉強でもしよっかな
こうして私は勉強をはじめた。
…でも、やっぱり心細かった。
いつも分からなかったらぐくが
『そんなのも分かんないの~?w』
とか
『おバカさん♡教えてあげるよ』
ってからかってくるぐくが居るのに。
今日は分からなかったら1人で悩むだけだ。
こんなにも人に会いたくなるのは初めてで、自分でもびっくりしている
あ、ほんとにぐくおっぱのこと好きなんだなって
今の私には泣くことしか出来なかった。
すると後ろから温かいものが私を包んだ
一瞬でわかった。
このぬくもりはじみんおっぱだ。
私は
もう1人じゃないんだと思うと
自然にたくさん涙があふれてきた。
じみんおっぱはそう言って頭を撫でてくれた
おっぱは私を力一杯抱きしめてくれた。
そうだよ。泣いてばっかじゃダメだ。
ぐくに笑ってるとこ見せなきゃ。
後ろから抱きついて私の肩からノートを覗いていたみたい。
優しいと思ってたのに、ぐく系の人種に入っちゃったかな…笑
でも、元気ついたし、おっぱ、ありがと。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。