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第1話

 書きかけのラブレター . ⌇ 青白 🔞
770
2024/06/01 12:08



  やり場のない 恋心 、

  叶わぬ 願いや 理想までも 。

  君と一緒に笑っている間だけは 、

  どうにかなりそうな気がしてくる 。

𝐈
 ん 、初兎おいで ? 

  今日もまた 、そうやって 。

  誰にでも見せる笑顔を 僕にも見せて 。

  僕が 段々 嫉妬で歪んでいくのも 知らない癖に 。

𝐈
 どしたん 、一緒にペアも ? 

𝐈
 え 、もしかして 嫌 … ? 

𝟑
 いや 、別に … 

   『  ペア  』は 、一般的には

  一対になっているもの のことを指す 。

  僕に 、君と 一対になるほどの 価値があるのか ?

  だって 、君には ちゃんと居るんだ 。

  綺麗で可愛い子も 、信頼できる仲間も 。

𝟑
 僕で いいんかなって 思っただけ 、 

𝟑
 気にせんといて 

𝐈
 あ … おん 、分かった 

  もう僕は 、君の その困った顔すら

  好きで好きで 仕方ないのに 。











  君から 感じるもの 。

   『  歪んだ愛  』 ただ それだけだ 。

  でも 、俺のせいで 歪んだ君が 。

  嫉妬に藻掻きながら 俺を愛す君が 。

  好きで 、大好きで 仕方ないのは 事実だ 。

  俺たちの愛は いつ交わるのかが分からない 。

  もう俺は 身体で交わりたい

  とまで 思っているのに 。

𝟓
 ん … ?  なんや あれ 、 

  放課後 、誰もいない教室 。

  初兎の机の上に 、

  一対の便箋と封筒が置いてある 。

  どうやら書きかけの手紙のようだ 。

  この教室には 、前述の通り誰もいない 。

  だとしたらなんなんだ 、この手紙は 。

𝟓
 少々拝見させていただきますよっと … 

  悪いとも思ったが

  好きな人が書いた手紙なら読んでみたい 。

𝟓
 『  まろちゃんへ  』 

𝟓
 は … 、!? 

  まさかの 自分宛 。

  罪悪感が 3倍濃縮されたところで 、

  止まっていた息を わざと大きく吸ってから

  次の行に 目を通し始めた 。

𝟓
 『  急な手紙でごめん  』 

𝟓
 『  ずっと 、好き … でした …  』 … !? 

𝟓
 あ … 、ぁ … // 

  自分の顔が紅潮していくのも

  ぜんぶ無視して 、その先の文章を読み続ける 。

  夢中になっていたところへ 、

  教室に誰かが踏み入る気配を感じた 。

𝐒
 ぁ …… 、 

  手紙を書いた張本人である 初兎が立っていた 。

  ハンカチを持っているところを見ると 、

  おそらくトイレに行っていたのだろう 。

𝟓
 あ ~  …… 、ごめん 

𝐒
 どう考えても ごめんで済まへんやろ 

  なんとなく気まずい沈黙が降りたところで 、

  早速 本題をふっかけてみる 。

𝟓
 で 、俺のこと 好きなん ? 

𝐒
 掘り返すな 馬鹿 

  いつも通りの 睨むような目つき 。

  身長のせいで 、ただの上目遣いでしかないが 。

𝟓
 ほら 、ここに書いてあるやん 

  『  もう嫉妬で どうにかなりそうやから 、

   ダメ元で 伝える 。付き合ってほしい 。』

𝟓
 ってな 

𝐒
 マジふざけんなよ 悪趣味 … っ 

𝟓
 ええで 

𝐒
 は 、っ ? 

  俺も恥じて 、ようやく ウィンウィン な訳だし 。

𝟓
 好きやから 、俺と付き合って 

𝐒
 は 、ぇ … ? 

𝐒
 …… 、ばか … っ  ( ポロポロ 

𝟓
 お ー 、なんで泣くねん 

𝐒
 まろちゃんの 、せい やし … ( グスッ 

𝟓
 そういうとこも 可愛ええよ 

𝐒
 っ ~~ … // 











  叶う恋も 叶わぬ恋も 等しく美しいように 、

  歪んだ愛ぼく純愛きみも 、きっと美しいに違いない 。

  そんな ふたりが 交わる夜は 、

  もっともっと 美しいに違いない 。

𝐈
 っふ … 、緊張しとるん ?  

  見せられた余裕げな表情に 、

  また こころを奪われる 。

𝟑
 ちょっと 、だけ 

𝐈
 だいじょ ー ぶ 、優しくする 

  僕が何か言葉を発するよりも先に

  ちゅ 、と唇を重ねられる 。

  ふわふわした気持ちよさの中に

  大きな幸せが押し寄せてきて 、

  緩くなった涙腺から涙が零れ出した 。

𝐈
 どしたん 、きす やだ ? 

𝟑
 うれし 、すぎて … っ ( ポロポロ 

  また 少しだけ笑った君は 、

  僕の涙を指で拭って ぎゅっと抱き締めてくれた 。

  泣いたせいで 荒くなった呼吸を整え 、

  緊張して じっと動かなくなる身体を

  すべて君に委ねる 。

𝐈
 痛かったら言ってな 、 
 初兎のペースで大丈夫やから 

𝟑
 うん 、 

  今 、世界でいちばん幸せな時間が  ───

  動き出そうとしている 。











𝟑
 っ゙ ん … 、ッ // ♡ 

𝐈
 ッ は … 、大丈夫 … ? 

𝟑
 ぅ 、ん … 、ッ // ♡  ( こくこくっ 

𝐈
 ん 、動くで 

𝟑
 っ゙う 、ぁ゙… 、ッ ♡♡  、ん゙… っ゙♡ 

  考えていた余計なことが

  快感のせいで 解けて跡形もなくなる 。

𝟑
 ふ 、ぁ゙あ゙ぅ゙ … ッ ♡ ( ビクビクッ 
 ん゙~~~ 、っ゙ 、! ♡♡ ( ビュルルルッ 

𝟑
 や゙、ぁ゙… 、! ♡♡  ( ガクンッ 
 むり゙、ぃ゙ったばっかぁ゙… ッ ♡♡ ( ビクッ 

𝐈
 ごめん 、もうちょっと頑張って 

  身を捩らせてみるも 、逆効果 。

  ごりっと 奥を擦られて 、

  意識まで朦朧としてくる 。

𝟑
 ぃ゙ぐ 、いくぅ゙… ッ ♡♡ ( プシッ 
 とま 、れ゙、ばかぁ゙… ッ // ♡ ( ビクンッ 

𝟑
 ぁ゙、ん゙ッ … ! ♡  っ゙~~ ッッ ♡♡♡ ( ビュルルッ 

𝐈
 ッ 、締めすぎ … 

  好きが重なって 、

  広がって 、解けて 、繋がって 。

  きゅんきゅんする頭で

  必死に好きな人のことだけを見つめる 。

𝟑
 ね 、だして ええよ … っ ? ♡ 

𝐈
 ふ ー ん … 可愛ええこと 言うやん 、 

  ぐぐ 、と 奥まで満たされて 、

  無視できない苦しさと気持ちよさに

  また声が止まらなくなる 。

𝟑
 っ゙… 、ぁ゙… 、! ♡♡ 
 ふあ゙、ぅ゙… ッ ♡♡ ( ガクンッ 

𝟑
 んん゙~~ ッッ ! ♡♡ ( ビュルルッ 
 まろちゃ゙、だ ぃ゙すきぃ゙、ッ ♡ 

𝐈
 ッ は … 、俺も大好きやで 、 

𝟑
 んや゙、な 、か くる゙… っ゙♡♡ ( ビクビクッ 
 んん゙~~ ッッ !! ♡♡♡ ( プシャアッ 、ガクガクッ 

𝐈
 ん 、く  … ッ 、 ( ビュルルッ 

𝟑
 はっ 、は ー っ゙ …… //  

𝟑
 ぅ … すき … 、あいしてる … // 

𝐈
 ん 、いちばん好き 

𝐈
 ラブレターありがとうな 、受け取ったで 

  きっと 、僕が初めてなんじゃないか 。

  書きかけのラブレターで 、

  告白が成功してしまったのは 。

𝟑
 あぃが … とぉ …  

  しあわせで 、美しい夜 。

  きっとこれからもたくさん訪れる

  こんな夜は 、僕たちを永遠に繋ぐだろう 。

  来年も 、再来年も 、またその次も 。

  ずっと君と しあわせを分かち合えますように 。



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