俺は…
眠らされていた
ここは…どこだ
父上が地下と言っていた場所か
暗い…いや…目隠しか…
なんとか体を動かそうとする
手足には手錠がされていた
全く動けない
おまけに目隠しだ
流石に急すぎる
ルシアンとはそんなに危険な人物なのか
それとも何かを父上が隠していて…
いや、考えても無駄だ
どうにか出なければ
周囲に手を恐る恐る出すと、壁があった
壁にそって進む
手足の拘束器具も間隔があって歩くのには不便じゃなかった
目隠しが邪魔だ
目隠しを取ろうとするが
全く取れる気配がない
と、とりあえず進もうと
前へ進むが
水溜まりがあったようで
俺は滑ってしまった
体に力を入れ、身構える
あれ
痛く…無い
誰かに抱えられている
無言
俺に怒っているのかな
嫌いになったかな…
やっぱり無言だ
でも、なんだか
俺を離す気がないようだ
本当に…ジンなのか…?
わからない
バコッン!!!!!!!!!
凄い物音がした後
俺を助けた人物が
俺を肩にかつぎあげる
そして強い風が俺を襲う
何が起こってるんだ…?
そんな状態が3分ほど続いて
ようやく止まったようだ
その声は俺が全く知らない声だった
怖い…
コイツは誰なんだ…
と目隠しをとってくれた
目の前にいたのは
本当に知らない人だ
一瞬ルシアンかと思ったが
ルシアンの顔は肖像画で見たことがあるため
全く違う人間だ
と、カイトが唱えると
パッと
世界が変わった
全く違う空間…
本当に一瞬の出来事だった
こいつも個人魔法持ち…
厄介な能力だな
こいつの目的は一体なんなんだ…
な、なんで
転生者…
バレるような事はしていないし
な、なんで…
俺以外にも転生者がいるのか…?
コイツも………
もしかしてカイト…転生者なのか?
ぐっ!!!
首を締め付けられる
力がどんどん強くなる
苦しいっ……苦しい…
と、俺の首から手を離した
と、言い残して
部屋を出て行った
カイト
アイツは俺の能力をわかっているんだろう
顔以外の全身、肌が出ないようにしていた
だから俺の首を絞めてもカイトの個人魔法が消えることはなかった
どうするべきかな…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。