第44話

ゲームかコイツか
黒尾side


『ほら研磨早くこっちこっち!!』

研「あなたはしゃぎすぎ、ちょっと待って…」



黒「…………」


きゃっきゃとはしゃぐ後ろ姿をゆっくりと追う




せっかく宮城まで来たことだし、あなたとどこか2人で散歩に行きてえなんて思って誘った



まああれだ、最後の晩餐的な感じ



調べてみると、俺らが泊まってる場所の近くに
宮城を一望できる絶景スポットがあるらしい







…なのになんで研磨と3人で行く羽目になってんの?









ー遡ること15分ー


黒「ふぅー」

自販機の角で俺は深呼吸した



今日の朝のことも、及川のこともあって

あなたと顔を合わせるのがなんとなく気まずい


…よし。


俺は意を決して角を曲がる


黒「おーまたっs」


『あー研磨!そのコイン頼んだ!!』

研「うん任せて、あ、そこ上から敵来るから気をつけて」

『おっけー、ってあれ、、テツいつからいたの?』



ゲームの手を止めて不思議そうにこっちを見るあなた




待って待って、黒尾さん空気!?!?




黒「いや、さっきなんだけど、、えーと、なんで研磨クンがここにいんの?」


研「あなた1人にするのも可哀想だし、クロのこと一緒に待っててあげてた」



ゲームをする手を一切止めずにそう言った



今まであなたと一緒だったことに少し苛立ちを覚える俺は相当気が短いんだと思う



黒「オウ、サンキューな研磨!もう行ってくれて大丈夫だぞ!俺はあなたとちょっと外の空気吸ってくるわ」



俺はゲーム機に目を落とすあなたの手を取る





『え。外行こうとしてたの?なら上着待ってくr』

黒「上着は俺が貸してやるから、ほら行くぞ」



明らかに戸惑ってるあなたの手首を掴み、その場を去ろうとした






"早くあなたと2人きりになりたい"


その一心で俺は先を急ごうとした











ガシッ









研「クロ。いくらなんでもそれはないんじゃない?」





振り向くと





研磨があなたの反対の手首を掴んでいた






研「用が済んだらはいさよならって。さすがにそれはないよ」


俺を見据えた目に思わずビクッとなる


黒「あーいや、気に障ること言ってしまったんならすまん。ただ研磨はゲームしてえのかなって思ったからあなたを連れてちょっと外へ」


研「俺はあなたと一緒に居たいんだけど」





研磨はそのままあなたの腕をぐっと引っ張る


俺はその強い力に対抗できず


あなたはあっという間に研磨の腕の中に




『ちょ、、!研磨!?なにし…』

「あなたは俺と一緒にいたいよね?」



いつもより積極的な研磨に俺は焦る




このままあなたが取られたら_____










『喧嘩はやめろおおお私は3人でいたい!!!』




















黒「オイ2人とも。こっちの道デスよ」


俺の先を進む2人に声をかけた





、、たまの3人もよかったりする…カモ?

ま、俺はあなたと2人がよかったけど






俺は手招きをして2人を待った