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第8話

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2024/04/28 21:00
俺は黄瀬あなたの下の名前という人間が好きだ。それは確実に恋愛的な意味で。
しかし、彼女はそんなふうに思われているとは、思ってもいないだろう。
俺だって、こんな叶うはずのない恋はしたくなかった。けれど好きになってしまったのだから、どうしようもない。
彼女のハスキーな声が好きだ。
彼女の少しはねた黒髪が好きだ。
彼女の光の角度で緑にも見える瞳が好きだ。
彼女の性格が、器用さが、頭の良さが、表情が、温かい雰囲気が。
好きになった。
叶うはずはない。叶えたくもない。
彼女が俺に微笑むそれが、恋幕を含んでいたら、そんなこと、思わなかったのかもしれないけれど。
嗚呼、タラレバだ。わかっている。わかっているさ。
でも、想像するくらいは許してくれ。
彼女と俺の関係が、根本的に違っていたら。
俺はまだ、望みを持てていたというのに。
おおはらMEN
どうした?
おんりー
…え、ああ、なんでも。今日の夕飯何かなぁ、としか
おおはらMEN
えー、もっと面白いこと考えとけよー
おんりー
はいはい
親友、悪友、ライバル、仲間、敵。彼と俺を表すことのできる言葉はもっとたくさんあるが、今は友人とだけ言っておこう。
彼――MENはいい男だ。それは確かである。本人はモテたいモテたいと、ほざいているが頭はいいし優しいし、普通に女性からは好かれる男である。
しかし、言ってはなんだが俺のほうがモテる。自意識過剰と思われるかもだが、事実だ。頭はいいし運動もできるし顔も悪くはない。
だが、一定数の女性などは違う。特に俺の想い人は、MENか俺、どちらを恋愛対象とするか聞けば確実にMENと応える。
何故か。
おんりー
姉が好きだから…
おおはらMEN
?なんか言った?
おんりー
MENの一発ギャグ見たいなって!
おおはらMEN
っ!?wwwwwwwwwwww!
おおはらMEN
むりっ!むりむりむりむり
おんりー
みんなー!MENが一発ギャグやるってー!
モブさん
まじ!?
モブさん
わーいわーい(^o^)
おおはらMEN
お前らものるなよ!
MENは頭をフル回転させて、ギャグを考えているようだ。
皆その様子を見て笑っていたり、茶々を入れたり、薄っぺらい応援をしたり。
教室の騒がしさで俺はちょっと落ち着いた。

実の姉が好きとか。気持ち悪すぎるだろ。

乾いた笑いがははっ、と騒音に溶けていった。
うる
うる
深夜テンションで書きました
うる
うる
絶対どっかおかしいです
うる
うる
スルーしてください
うる
うる
いや、教えてください
うる
うる
お願いします!!!!
うる
うる
じゃな

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