『脚部の完全な故障を確認。』
『自己修復を行う為 一度プログラムを中断します。』
『バッテリー残量 12%』
『残り40分または45分間の活動が可能』
少女は何を思うか、
近くの花壇のふちに座り、怪我をした左足に、
修復道具に変わった左手を当て始めた。
すると、足の裂け目から、バチバチと
機械を修理するような音がした。
僕らは、不思議な行動をとる彼女を
遠くの茂みから、ずっと見ていた。
左手が変形した....?足を治している、
それに、あの異形な右手に、裂け目がある足.....、
まるで、「壊れたロボット」みたいだ....。
僕は慎重に、怪しまれない程度に、
白い女の子の元へ歩いていった。
『左脚の修復が完了。』
『右脚の修復を行います。』
『報告 周囲に接近を試みる者を感知。』
『一度 修復作業を中止します。』
デクが少し近づいた瞬間、
少女の左手は、元通りになっていた。
できる限り、距離を置いて話しかけてみよう....。
女の子は、ギシギシといいながら、
首をこちらに向けた。
女の子はじーっとこちらを見つめるばかりで、
答えがなかった。
『質問を解析中.....。』
なんなんだ、この子は....。
それに、左目が....!!
まるで、本当に、
ロボットのような喋り方をする。
僕は咄嗟に、そう言ってしまった。
ヒーローになるのなら、ここで、何かをするべきだけど....、
この子が「大丈夫」だって、こんなにも言うのなら、
大丈夫かな ...。
僕は苦笑いをしながら、
事情を話した。
麗日さんは案外すぐに納得してくれた。
少女は、遠くからずっと、2人のことを見ていた。
『プロフィールデータに接続中....成功しました。』
『雄英高校 ヒーロー科 1年A組 5番 「麗日お茶子」』
『個性「無重力」』
『雄英高校 ヒーロー科 1年A組 18番「緑谷出久」』
『個性.......』
『個性に関するデータの接続に失敗しました。』
『正しい情報ではない または環境の問題が原因。』











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。