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第62話

62:在処[ありか]
29
2024/01/08 09:00 更新
〈 あなた said 〉
 
 地下階のある部屋で、50冊目を捜す私たち。
 50冊目の特徴は、

・表紙が “黄色” 
・模様の糸が 銀色” 
・模様が他の49冊とは “違う” 

 の3点。
 50冊目の眠る場所の候補は3か所で、色組ごとに捜すことにした。
 私は赤組。
 
(なまえ)
あなた
私たちは、ここだね
りうら
りうら
うわぁ、……
ないこ
ないこ
なんか、図書館みたいだね
(なまえ)
あなた
そう。だから、探すのが大変だと思う
 
 私たち赤組は、部屋の一角の図書室のような場所が担当。
 私がここだと目星をつけたのは、本が多いから。
 隠しやすいし、誤魔化しやすい。目もくらむし、1冊1冊を見ていると時間がかかるし。

 横も楯も長いこの棚に何冊の本があるのか数えるのも、きっと大変。
 学校の大きな図書室内の冊数の2倍は超えると思うな。
 
ないこ
ないこ
全部で9棚か、……3棚ずつで探していこう
りうら
りうら
じゃあ、りうらは左から3棚探すね
ないこ
ないこ
うん、よろしく。俺は、…そうだな、真ん中の3棚をやるか
(なまえ)
あなた
じゃあ、右から3棚が私だね
ないこ
ないこ
うん、よろしく
 
< ないこ said >
 
 真ん中3棚に入っている本の主なジャンルは、生物らしい。

 棚から引き出す本の表紙には、虫や恐竜や人間なんかがかいてあるものがほとんど。
 人間の表紙は、さっきの見た後だし怖いな、……w
 9棚は円形に並んでおり、その中心には巨大な机が3台置いてある。
 3台ずつ使うか、…。
 
ないこ
ないこ
よいしょ…っと
りうら
りうら
ん、…あれ、ないくん何してるの?
ないこ
ないこ
本を全部出そうと思ってさ
りうら
りうら
え、全部出す必要なくない?だって、あの特徴的な一冊が見つかればいいわけでしょ?
ないこ
ないこ
それはまぁ、そうだけどさ、……
ないこ
ないこ
順番がバラバラなのが気に入らないの。折角だし、ちゃんと並べ直したいじゃん
りうら
りうら
ないくんらし、w
(なまえ)
あなた
でも、そうだね
(なまえ)
あなた
こっちの3棚も結構バラバラだし、並べ直したほうが将来のためかも
(なまえ)
あなた
…もしかしたら、ここを使うことがあるかもしれない
りうら
りうら
確かに~
ないこ
ないこ
じゃ、担当の棚の本を全部出そうか
(なまえ)
あなた
そうだね
りうら
りうら
りょーかい
 
 うん、やっぱり、ここのジャンルは生物みたい。
 
ないこ
ないこ
…………って、あれ、?
(なまえ)
あなた
どうしたの、?
ないこ
ないこ
これ、……
りうら
りうら
…「 人間秘話 」、?
ないこ
ないこ
そう、なんだけど、……ほら
 
 そう言って、その本の表紙をめくってみせる。
 これは、題名から考えて、生物の本だ。どこにも不思議はない。
 でも、…………。
 
(なまえ)
あなた
白紙、だね
りうら
りうら
こんなに分厚いのに、?
りうら
りうら
そこだけ白紙とかでも無くて、?
ないこ
ないこ
うん。全部白紙みたいだよ
 
 約5cmほども厚さのある本。

 その中身は、5000ページほどの紙があるのに対し、文字一つもない、ただの白紙だった。
 
(なまえ)
あなた
白紙5000ページの「 人間秘話 」、か……
りうら
りうら
何か思い当たることでもあるの、?
(なまえ)
あなた
うん、…ちょっと待ってね、……
 
 どうやら、何か思うことがあるらしい。
 

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