スープを口に運びながら、ぼんやりと考える。
セフレのくせに、何もしないで。
勝手に居座って、
挙句の果てには介抱までさせている。
……ほんと、厄介な女。
そう言って、葛葉は目の前に腰を下ろす。
私がスープを口に運ぶ様子を、
じっと見つめていて——
いじわるそうに、
それでいてどこか満たされたように、にやりと笑った
午前中は外に出ることもなく、
二人でソファに座って映画を見ていた。
その間、葛葉の腕はずっと私の肩にあって——
どうしてか、嬉しくて、少しだけむず痒い。
昼はデリバリーで、それぞれ好きなものを頼んだ。
何気ない時間のはずなのに。
時々向けられる葛葉の視線が、
どこか熱を帯びていて——
そのたびに、こっちまで変に緊張してしまう。
❯❯ 𝐍𝐞𝐱𝐭













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。