前の話
一覧へ
次の話

第1話

Prolog
1,564
2022/08/04 13:21 更新








ツー ツー ツー ツー …



どこかで響く規則的なリズム。



消毒液の匂い。



自分の部屋ではない天井。










「 チクッとしますよ〜 」









早朝4時、小声で囁かれる。


すらっとした華奢な指が自分の肌に触れ、


吸いつくような気持ちよさで脈をとられ、


まだ眠いあなたの一人称の目を真っ直ぐ見つめる美しい人が


心に住みつくのに時間はかからなかった──────────。









居心地のわるいベッドや、


勝手が分からない無機質な部屋での、


この膨大な時間の過ごし方にも。








1週間もすると、この生活にも慣れてくる。




─────チョット刺激的な朝にも。




1週間もすれば、人は恋に落ちる。




─────自分がこんなに惚れっぽい人間だとは思ってもみなかった。







プリ小説オーディオドラマ