あなたside
今日はとてもぐっすり眠れた。
長年の疲れが取れた気分
今日、楽しみすぎてまさかの4時に起きちゃったんだよね...
逆にすごいと思うけど!
今日は雄英に入ってから2回目の登校、気合いが入るわね...
せっかくだからと思ってスクラブとかしてみた。
余裕もって準備したのにまだ5時半、暇すぎる
あ、そうだぁ
黒羽をからかっちゃお
なぁんてね☆
からかうなんて生易しいもの私がする訳ないじゃない
今日のうちにはママと黒羽の関係を最悪にしときたいし、今日はやりたいことが多いのよ
夢『...ふふっふふふ〜ん♡』
自分でも反吐が出るくらい可愛く鼻歌をうたって傷メイクをしていく、
あ、言っとくけどー、こういうのって普段見えるところに書いてもバレる可能性あるから、肩とか、見えないとこに書くのが得策よ
、そこで思った
夢『...まって、これ、水でもぶっかけられたらおしまいじゃない。』
まぁ、それもそうだ。
だって傷メイクは所詮傷“メイク”なのだから、頑丈なウォータープルーフでもない限り無理だし、
てゆーか傷に水をかけられるってところで私、疑われてるってことじゃん、普通に石鹸とかでゴシゴシされるかもしんない
まー、私がちょっと涙目で『や、やだぁ』って言うだけでみんな辞めるんだけどね?笑
でも疑われたら最後、もう信じてくれるものも信じて貰えなくなるわ
私、完璧主義なの、私が絶対でないといやなの、
自分が1番で、自分の代わりはだぁーれも居なくて、みんながみぃんな私のことが1番の世界。
そうなったらいいのにぃ
いつの間にかケタケタと笑っていた私に気づいたのか、ノックが聞こえた。
コンコン
夢『...チッ、スッ なーにぃー?』
さっきまでとか似ても似つかない、そんな高ーい声を出した。しかも大きめに、
黒羽「ん、あなた?だいじょーぶ?」
そういいながらガチャっとドアを開けて入ってくる黒羽
大方私の部屋でケタケタ笑い声が聞こえたので、心配(笑)になってわざわざ声をかけに来てくれたのだろう。
夢『...?、なにがぁ?』
黒羽「なんか、笑い声がって──」
黒羽が大声を出そうとするのがわかった。
バッと走って黒羽の口を塞いだ、
黒羽「...!ぁが...あなたっ」
モゴモゴ喋っていて聞き取れない、
黒羽「...っぇ!ぐ」
それでもモゴモゴしている黒羽に腹が立ってきた...
でも我慢。
夢『...しー、ママが起きちゃうでしょ?』
そう言って黒羽をなだめてやった。
ゆっくりと黒羽の口から手を離した
黒羽「っ!なんで、そんなっ、傷!!」
そこまで大きな声ではないものの、シーンとした私の部屋ではとても響く、
気持ち反響していた気さえする、
そう、私はあの傷メイクを落とさず、そのままの状態でわざと黒羽を部屋に入れたのだ、
あぁ、ちゃんとメイク道具はパってしまったから、
黒羽は私の青黒い打撲のように見える傷を見て、とても心苦しそうな顔をした、
そう、私の目的は黒羽にとりあえずこの傷を見せること、+で同情してもらえればと思っていだが、なかなか良い感じだ、
よしっ、これ以上見ていられるとバレる可能性が出てくる。
ちょっとオーバー目に悲しい顔をして
夢『っ、なんでもないよぉ、だいじょーぶ』
部屋に戻ってて、と言って黒羽を追い返した。
え、まって、ほんとに上手く行き過ぎなんだけど笑
黒羽に私が直接仕掛けないのは、あくまで私が被害者という設定だからだ。
だって、もしバレた時私が直接したってなったら加害者と被害者の立場が逆になる可能性があるじゃん?
でも、直接してなかったらぁ、勘違いで済ませられる...笑
まーでも、追い詰めることに代わりはないよ、黒羽
素早く傷メイクを落として、
カッターを取り出し、
自分で先程傷メイクをしていた場所に傷をつける。
縦に
横に
斜めに
悪意があると、見ただけで思うような、そんな傷をつけた。
血が出てくる。
でも気にしない。
だって、これからこの痛みを凌駕するほどの悦楽が私をまっているんだものっ!!
ニヤニヤしながら包帯を肩に巻き、普通に制服を着て、
そして
何食わぬ顔でいつもどうり登校した
夢『やばぁ、今日も今日とて最高の1日になるねっ!』













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。