🍍Side
こさめから電話が来た。
要件なんて、1つしかないだろう。
温かないるまの視線を受けつつ、別の部屋に向かった。
どうしても、声が震えてしまう。
…もし、振られたら。
俺はどうするんだろうな、w
全くと言っていいほどの予想通りの言葉。
嬉しい反面、1つの恐怖が頭をよぎる。
…でも、大好きなこさめの気持ちを優先するって決めたから。
例え何と言われようと、絶対に受け止める覚悟はある。
不安で思わず目をギュッと瞑った。
心臓の音が五月蝿い。
自然とスマホを握る手が強くなる。
どうしよう、現実味がなさすぎて…。
だって今、こさめと付き合えて…?
ヤバい、視界が滲んできた…。
こさめとの電話を切り、1人、部屋で立ち尽くす。
でも、胸の鼓動は押さえられなくて…。
自然と口元がニヤけてしまう。
…片想いが叶ったんだ、それくらいいいだろ、?笑
どんなときも話を聞いてくれて。
具体的なアドバイスをくれて。
今日だって、突然の家凸なのに優しくしてくれて。
感謝してもしきれないとは、まさにこういうことなんだと思う。
喜んでくれるかな。
いや、きっと、自分ごとのように喜んでくれるはず。
ずっと支えてくれたから。
だってほら…
笑ってくれた。
いるまに報告ができたことだし…。
そう言っているまに背を向ける。
こさめに会えると思うと、胸の高鳴りが抑えられない。
ああ、楽しみだなぁ。
…なんて、考えていたその時。
いるまに、背中から抱き着かれた。
いるまの腕が離れる。
一歩前に出て、いるまと正面から向き合った。
いるまは変わらず笑顔を浮かべてくれている。
なのに…何でだろう…。
笑顔が…寂し気…、?
いるまの目元に、光るものが見えた。
…まさか、泣いて…?!
聞きたかった。
涙の理由を
だけど、背中を押されて、半ば強制的に家を出た。
家の外で立ち尽くす。
問いかける声は、風にさらわれたようだ。
ピロンッ
こさめからメッセージが来た。
だけど、何でだろう。
胸の高鳴りよりも、…
アイツの泣き顔のほうが…離れない…。
前世
🍍⇔📢
🦈⇔🌸
👑⇔🍵
記憶
🍍:全く覚えていない
🦈:全く覚えていない
📢:部分的に覚えている
🌸:はっきりと覚えている
🍵:はっきりと覚えている
👑:全く覚えていない
現代
🍍→🦈
🦈→🍍
📢→🍍
🌸→?
🍵→👑
👑→?












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。