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第20話

幸せ
82
2025/10/14 10:00 更新



あなたのニックネームは幹雄に電話をかけた。


あなたのニックネーム「もしもし?今どこ?」
幹雄「今ちょうど着いたとこ。」
あなたのニックネーム「エリ、飛び出しちゃったから早く家に来て。私、留守番中なんだよね。」
幹雄「分かった。今行く。」





そして、幹雄がエリと鶴の家に来た。


幹雄「何があった?」
あなたのニックネーム「エリが鶴の職場に電話をかけたの。それで嘘ってことがバレちゃった。」
幹雄「そっか……鶴な。」
あなたのニックネーム「うん?」
幹雄「浮気じゃなかった。」
あなたのニックネーム「ほんと?……はぁ〜良かった。そうだよね。あの、鶴が浮気なんてする訳ないもんね。」


ホッとした勢いでソファに寝転ぶ。


幹雄「エリに対しては、どこまでも真っ直ぐな鶴だもんな。」
あなたのニックネーム「うん。じゃあ、あの謎の女の人はなんだったの?」
幹雄「結婚式のサプライズ。」
あなたのニックネーム「サプライズ?」
幹雄「今まで関わった人たちにメッセージお願いしてた。」
あなたのニックネーム「……そうだったんだ。」
幹雄「中には高校の購買のおばちゃんからのメッセージもあったぞ。」
あなたのニックネーム「えぇ!懐かし〜い。あの、おばちゃん好きだったなぁ。」
幹雄「休みの日も返上して、いろんな人に会ってたみたい。」
あなたのニックネーム「サプライズならエリに言えないもんね。」


私たちにも秘密にしてるぐらいだから尚更、仕事だとか言って嘘をつくしかないかもね。


あなたのニックネーム「鶴ってすごいなぁ。」
幹雄「ほんと、すごいよな。昔から変わらない。」



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しばらく待っていると、鶴を含めた全員が帰ってきた。
エリの表情はスッキリしていた。
礼と健が上手くやってくれたのかもしれない。


そして、今日はお好み焼きという事で再び大阪風VS広島風が始まった。
ジャッジするのは幹雄とあなたのニックネーム。


あなたのニックネーム「あ〜お腹空いた。」
幹雄「うん。上手い。」
礼「そこ!パリッとした麺とキャベツの間に肉と魚介の旨みが染み込んでて最高でしょ!」
鶴「言葉で洗脳するの卑怯だぞ!」
あなたのニックネーム「はい!私は大阪風の方が好きです。」
エリ「イェーイ!」
幹雄「俺は広島風。だけど、大阪風の勝ち。」
礼「なんで!?」
幹雄「作るまでの過程とかチームワークも採点に含まれるから。」
健・礼「…………。」
鶴「おいおいおい!健と礼!デザート買ってこい!」
エリ「私プリン。」
鶴「俺ババロア。」
礼「幹雄は?」
幹雄「俺いらない。」
礼「あなたのニックネームは?」
あなたのニックネーム「うーん、シュークリーム」


健と礼は罰ゲームでデザートを買いに出かけた。





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あなたのニックネームの携帯に着信が入った。


あなたのニックネーム「もしもし。」
父「おう。今、大丈夫か。」
あなたのニックネーム「まぁ少しだけなら大丈夫。今エリの家にみんなで集まってるんだよね。」
父「そっかそっか。それは悪かった。幹雄君もいるのか?」
あなたのニックネーム「いるよー。……もしかして変わりたいの?」
父「おう。」
あなたのニックネーム「もう仕方ないなー。話したいなら直接かければいいじゃん。」


あなたのニックネームは携帯を幹雄に渡した。


あなたのニックネーム「お父さんが話したいって。」
幹雄「ふふっ。分かった。……あ、もしもし?こんばんは。はい、はい……」


幹雄はベランダに出て、話している。


エリ「電話、あなたのニックネームのお父さん?」
あなたのニックネーム「そう。」
鶴「幹雄と仲良いんだな。」
あなたのニックネーム「うん。昔から息子を欲しがってたから余計にね。」
エリ「これは結婚しないとですね〜。」
鶴「順風満帆コースだな。」
あなたのニックネーム「どうだろうねぇ。」
エリ「どうして?」
あなたのニックネーム「幹雄、あまり結婚に興味無さそうだし。」
鶴「幹雄はいろいろ冷めてるからな。」


幹雄がベランダから戻ってきた。


幹雄「はい、携帯。」
あなたのニックネーム「うん、お父さんなんだって?」
幹雄「また今度家に来なさいって。」
あなたのニックネーム「まーた趣味の話に花を咲かせる気?」
幹雄「仕方ないだろ?好きなもの一緒なんだから。」
あなたのニックネーム「まぁ、気が合ってて有難いけど。」
幹雄「だろ?」


そこにデザートを買いに行ってた健と礼が帰ってきた。


健「はい、ハバネロ」
鶴「あ?ババロアだよ!」
健「ハバネロって言ってたよな?」
礼「うん、言ってた。はい、あなたのニックネームにはシュークリーム。」
あなたのニックネーム「ありがとう!」
幹雄「よーし、みんなで写真撮るか。」


幹雄はカメラのセッティングを始めた。


幹雄「みんな寄って。」


前には鶴とエリが座り、後ろに健と礼とあなたのニックネームが幹雄の分も空けて並んだ。


幹雄「後ろの3人もうちょっと寄って。OK。」


タイマーを押して、幹雄がきた。
みんなでピースをして、シャッターが降りた。


そして、白い光に包まれた。


ゆっくり目を開くと、スライドショーが先程のお好み焼きの日の写真だった。
披露宴会場のメイン席を見ると、そこには鶴とエリが座っていた。


あなたのニックネーム「良かったぁ…」
幹雄「戻ってきたの?」
あなたのニックネーム「え?」
幹雄「過去にいってたんだろ?」
あなたのニックネーム「どうして分かるの?」
幹雄「あの日のあなたのニックネームの様子おかしかったからな。」
あなたのニックネーム「そっか。」
幹雄「本当ならどうなってたの?」
あなたのニックネーム「……エリが挙式すっぽかして日本に帰ってた。」
幹雄「マジ!?」


あなたのニックネームは黙って頷く。


あなたのニックネーム「だから、健と2人で戻ってどうにかしてきたの。って言っても、私は何もしてないんだけどね。多分、健がすごく頑張ったんだと思う。」
幹雄「そっか。」


すると、カチッと暗転した。


妖精「おかえり。」
あなたのニックネーム「ただいまです。」
妖精「次、会うのはスペインかな、」
あなたのニックネーム「え?」
妖精「ハワイも飽きたし、そろそろスペインかなと思ってな。挙式やるならスペインでよろしくな。」
あなたのニックネーム「スペイン、憧れの国ではあるけど…。」
妖精「なんだよ。」
あなたのニックネーム「過去に行くのはもう懲り懲りです。」
妖精「ふっ。そうだな。幸せになれよ。」
あなたのニックネーム「はい。今まで本当にありがとうございました。」
妖精「うん。」


カチッと現実に戻って、披露宴は無事に終わった。



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あなたのニックネームと幹雄はホテルの部屋に戻って、リラックスモードだ。


幹雄「あなたのニックネームー。」
あなたのニックネーム「んー?」
幹雄「ベランダ気持ちいいぞー。」


幹雄はベランダにあるベッドチェアに横になっていた。
あなたのニックネームもベランダに出て、その隣に座った。


あなたのニックネーム「んー!程よい風が気持ちいいね。しかも、夕日が綺麗。」
幹雄「だろ?こういうのいいよな。」
あなたのニックネーム「うん。すごく良い。」


2人は景色を眺めて、ゆっくり過ごす。
そのとき、幹雄があなたのニックネームの左手を手に取った。
そして、薬指に指輪がはめられた。


あなたのニックネーム「…え?」
幹雄「結婚しよ。」


あなたのニックネームは幹雄の顔を見た。


幹雄「結婚に興味無いフリしてたけど、あなたのニックネームとなら一緒になりたいなってずっと思ってた。長い人生、ケンカとかすると思うけど、俺と結婚してください。」
あなたのニックネーム「……はい。よろしくお願いします。」
幹雄「泣くなよ。」
あなたのニックネーム「だって…」


幹雄はあなたのニックネームを抱きしめた。


幹雄「何度も言うけど、過去をやり直してくれて本当にありがとうな。」
あなたのニックネーム「うん…。」


そして、幹雄の顔が近づき、優しいキスをした。



本当なら付き合っていなかったはずの幹雄と私。
まさか結婚することになるなんて思いもしなかった。
妖精さん、本当にありがとう。
私は幸せ者です。




ちなみに健と礼も結ばれたとか……




END

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