あなたside
何とも気まずい状況になってしまった。
かれこれ15分程前、ペアを作りなさい的なやつで余ってしまった。
そしたら、渡辺くんとペアになり…
非常に気まずい状況になったなぁ…。
関わりたい女子いないのかな?
渡辺「あ、あの…この間の事は、」
『私は、これがいいと思います。』
渡辺「だ、だよね、俺もそう思ってた」
向こうもきっと言いたい事があったんだろう。
だけど、今の私じゃ無理だ。
渡辺「ありがとうございました」
『(会釈)』
ペア活動が終わった。これでちょっと一安心。
と思っていた私がバカだった。
女1「ちょっと雪村さん来てもらえるー?」
『は、はい…』
渡辺side
休み時間になって、あなたちゃんがあの女に呼ばれた。
俺の勘だけど、嫌な予感がする。
俺の体が勝手に動く。
行かなきゃ。あなたちゃんを助けに。
体育館倉庫に行くと、見たことある光景がそこには広がっていた。
『やめろって!!!!!』
あなた「え…?」
女2「誰?」
『渡辺だよ』
女1「渡辺くん…?」
『お前ら何なんだよ…』
女2「何なんだよって、何?笑」
『どんだけこいついじめれば気が済むんだよ』
女1「そんな気が済むって言われてもねぇ…?」
『ふざけんじゃねぇよ!!こいつがどんだけ辛い思いしてんのか知ってんのか!?』
あなた「渡辺くん、いいから」
『こいつが何かしたって言うのかよ!悪いことしたのかよ!!』
女1「それはねぇ…?」
女2「うん…」
『何もねぇじゃねぇかよ!マジでふざけんなよてめぇら!!一回言って分かってると思ってたけどそんなのも分からないクズな人間だって今知ったわ!とにかく、もうこいつに関わんな!!』
女2「…」
女1「チッ…もう知らねぇよ」
『はぁ…』
この後、何を喋ればいいんだろう。
『あ、あのさ』
あなた「ありがとう、ございました…」
それだけ言って、去って行こうとしたあなたちゃんを、俺は引き止めた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。