女の子と衝突してから、鈍く痛む頭を押さえつつ教室に入る。
ちょっと緊張しつつ、顔を覗かせながらドアを開ける。
クラスメートたちの視線が突き刺さり、少したじろぐ。
そのなかには、さっきのあの子もいた。
ちょっと上がり気味。すごく緊張している。
すっかり縮こまっている。何回も謝られるとこっちもあまり気分がよくない。
どじっ子で、おっちょこちょいなんだなぁ。
頬を赤らめて、恥ずかしそうに笑う彼女。可愛らしい笑顔。
パタパタとかけていく。だが、席を間違えたらしく焦りながら自分の席へ戻る。
誰に聞かせるともなく呟いた。
彼女のことが、なんとなく気にかかっていた。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。