予瞳あなたは担架で運ばれていく芦戸三奈を見送った後、静かにステージをおりた
この会場の誰も予瞳あなたがヒーロー科の生徒に勝つなんて思っていなかった。
彼女が今まで見せていた“”凄さ“”は頭脳面であって決して戦闘に関するものではなかったからだ。
だが、今回のこの対人戦で予瞳あなたのヒーローとしての有用性を、見ているヒーローと教師陣にアピールすることができた。
そう、彼女の目的はほぼ達成していたのだった
芦戸三奈の人間性を知っている上での作戦、人によってはどれだけ頭が良くとも身体能力と個性の差で勝つことが不可能の場合もあった。今回の勝利は実力ではあるが運の良さでもあったのだ
例えば轟焦凍、例えば上鳴電気、例えば、例えば。
例を上げればキリがないほど、予瞳あなたが勝利不可能な人間は多いのだ。
そんな中の、勝利。
彼女が運だけだと、そう思うのも無理はなかった
ステージの裏に蹲り、上がっていた息を整えているところに来た彼女を動かした張本人。
私に期待しないで、と続けようとした。
しかし、
刺々しい口調、突き刺すような鋭い目つき。
怒鳴り、挑発し、威圧している。
しかし予瞳あなたは見えていた。
こんなに荒々しい口調だが、要は爆豪勝己は予瞳あなたを励ましているのだ。
弱気になっている己の幼馴染を『お前は俺に勝てるくらい強いんだから自信をもて』と、
彼女はそんな不器用な彼の優しさが見えていた。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。