第13話

彼女は強く、弱かった
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2025/12/16 12:00 更新





予瞳あなたは担架で運ばれていく芦戸三奈を見送った後、静かにステージをおりた







この会場の誰も予瞳あなたがヒーロー科の生徒に勝つなんて思っていなかった。


彼女が今まで見せていた“”凄さ“”は頭脳面であって決して戦闘に関するものではなかったからだ。






だが、今回のこの対人戦で予瞳あなたのヒーローとしての有用性を、見ているヒーローと教師陣にアピールすることができた。





そう、彼女の目的はほぼ達成していたのだった



あなた
単純な人間で、よかった…
芦戸三奈の人間性を知っている上での作戦、人によってはどれだけ頭が良くとも身体能力と個性の差で勝つことが不可能の場合もあった。今回の勝利は実力ではあるが運の良さでもあったのだ





例えば轟焦凍、例えば上鳴電気、例えば、例えば。




例を上げればキリがないほど、予瞳あなたが勝利不可能な人間は多いのだ。





そんな中の、勝利。



彼女が運だけだと、そう思うのも無理はなかった
爆豪勝己
あなた、最初のヤツは嘘じゃねぇ見てーだな。予選で大したこと無かったからまた舐めプしてんのかと思ったわ
あなた
勝己、、
ステージの裏に蹲り、上がっていた息を整えているところに来た彼女を動かした張本人。
あなた
さっきの試合は…あんなの、運だわ。私の実力なんて関係ない。人が違えば私は勝てなかったもの
あなた
実際、次であたる常闇踏陰に私は勝てるのか危うい。だからあまり___
私に期待しないで、と続けようとした。


しかし、
爆豪勝己
っせぇわ、てめぇ今まで何回俺の事負かしたんだ、ア"ァ!?俺に勝っといて俺以外に負けんじゃねぇよクソが
あなた
…勝己、それは何年も前の事よ。貴方に作戦も工夫もない頃の、幼稚園や小学生の頃の話。今の貴女に、私が勝てるわけがないじゃない









あなた
私は、何もかもをあの時に諦めて、それから何もしてこなかったんだから。
爆豪勝己
アレはてめぇのせいじゃねぇだろ、勘違いすんなや
爆豪勝己
それにな、俺は小さかったからなんてダセェ言い訳はしねーんだよ。勝ちは勝ち、負けは負けだ。俺に勝ち越しといてうじうじしてんな



刺々しい口調、突き刺すような鋭い目つき。



怒鳴り、挑発し、威圧している。




しかし予瞳あなたは見えていた。







こんなに荒々しい口調だが、要は爆豪勝己は予瞳あなたを励ましているのだ。







弱気になっている己の幼馴染を『お前は俺に勝てるくらい強いんだから自信をもて』と、








彼女はそんな不器用な彼の優しさが見えていた。


あなた
貴方は、やっぱりヒーローね。
爆豪勝己
ったりめぇだ、俺はナンバーワンヒーローになる男だかんな
あなた
…ヒーローなら出久さんのことを虐めるのやめてあげなさいよ、ばかつき
爆豪勝己
アァ!?ブッ殺すぞ!!んだとこらもういっぺん言ってみろや!!
あなた
ふふ、あはははっ…ありがとう、元気が出たわ。やっぱり貴方はいつも通りが1番ね
あなた
私の事を頑張って励まそうとしている貴方もとても面白かったけど
爆豪勝己
ちっ、誰がてめぇを励ますかよ、勝手に落ち込んで死んどけや、クソが


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