試験が始まり、全員が演習場に飛び出していく。
やっぱり、1番最初は四ノ宮キコルか…
…?そう言えば……兄さん、言ってないことがある気が………
亜白さんが澄ました顔をして俺の隣に立っている。
なんか…いつもより静か…?
あ、いつもはうるさいなんてことやないからな?!💦
あいつら……気づいたんだな。
俺らが “予想外の状況” “予想外な能力” に遭遇した時、 “どう行動するか” を見ているってことに。
亜白さんは自信満々に言った。
兄さんはこれが当たり前かのように言う。
保科宗四郎side
ああ…流石、 “最高傑作” …やなぁ……
僕より解放戦力が高くて、剣も使えて、銃も使える。そんでおまけに0号の適合者。こんなん、追いつけへん…。
ちっさい頃は…クソ兄貴ばっか目の敵にしてたけど、今なんかあなたを…弟を目の敵にしとる…カッコ悪いやっちゃなぁ
兄貴は弟に背中を見せるもんやのに…僕らはほんっとう何もかも真逆やな。
解放戦力がお前より低い僕と、唯一の取り柄と言っていいほどの剣術も…全部、全部お前に劣っとる。
みっともないなぁ
そりゃ当たり前やろ。
アイツは “最高傑作” で…僕らなんかとは次元が違うんやから…、
もう、お前は…僕を “追う側” やなくなってお前が僕に “追われる側” になってしまったんやな……
なぁ、あなた。お前はまだ僕を… “追って” くれるんか?
ぼーっとしてたら日比野カフカが余獣に追撃されていた。
日比野カフカは鼻血を垂らし、地面に這いつくばっていた。
そして、また余獣に攻撃を入れられそうになった時――
最初の脱落者はやっぱりアイツか……
何かを変えてくれると思ったんやけどな……
突然、日比野カフカたちを襲っていた余獣に穴が空き…倒れた。
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「死んじまう」そう言おうとしてやめたんだ。
その時のヒカリさんの顔が…… 悲しそうな、泣きそうな顔をしていたから――……
なんだっけなぁ、このときヒカリさんはなんて言ってたんだっけ。
俺は確かこの言葉を聞いた時……
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きっと、内臓にはいっていないだろう。 “複数箇所の骨折” これが妥当だろう。
嗚呼…眩しいなぁ……
なんでこんなにも自分の夢と向き合えるのだろう。
俺とは違う次元にいる優しい “人間” だ。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。