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第33話

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2026/02/26 12:00 更新
🐺side


起きた瞬間、全身がびっくりするくらい軽かった。


もしかしたら、空でも飛べる?ってくらい。



だけど、それよりも僕を幸せな気持ちにさせたのは、腕の中で眠ってるあなたさんだった。


……ああ、夢じゃなかった


薄暗い作業室の中、ソファで僕の胸に顔を埋めたまま眠っているあなたさん。


カーテンの隙間から差し込む光が、彼女の横顔を照らしている。


バンチャン
バンチャン
…………あなたさん


僕が小さく声をかけると、長い睫毛が微かに揺れた。


ゆっくりと開かれた目で僕を見て、ふわりと力なく、優しく微笑んでくれた。

(なまえ)
あなた
……おはようございます、チャニさん


…うん、可愛い 


僕はたまらず、強く抱きしめた。


今度こそ、離れていかないようにね。


バンチャン
バンチャン
……幸せすぎて、どうにかなりそうだよ。起きても隣にいてくれることが、こんなにも嬉しいなんて


僕はあなたさんの額に何度も何度もキスをした。


彼女の肌は、前より少し冷たくなった気がしたけれど、僕が抱きしめたら、温かくなるよね。


一生離したくないな。


抱きしめてると、僕の中に不思議な力が流れ込んでくる気がするんだ。


今の僕なら、なんでもできる気がする。

バンチャン
バンチャン
ねえ、あなたさん。これから毎日、こうして目覚められたらいいのに


僕はあなたさんの細い指を、僕の大きな手で包み込んだ。


あなたさんは何も言わず、ただ僕の胸に耳を当てて、僕の心臓の音を確認するようにじっとしている。

(なまえ)
あなた
チャニさんの心臓……すごく元気に動いてますね。力強くて、温かい……
バンチャン
バンチャン
あなたさんが隣にいてくれるから、どきどきしてる…のかもね?


あなたさんは、少し驚いたみたいに目を見開いて


それから顔を赤らめて、また僕の胸に顔をぴったりくっつけた。

(なまえ)
あなた
……ずっと、こうしてて


あなたさんが甘えるように僕のシャツをぎゅっと掴む。


その可愛らしい仕草に、僕はただ舞い上がり、あなたさんをさらに深く、深く、腕の中へ閉じ込めた。

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