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第88話

オッケー
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2026/02/21 03:00 更新
七海建人
で?アナタと真人の関係は何です?
七海建人
なぜ真人はアナタの名前を知っていたのですか?
畳み掛けるように質問をされて私は目線を逸らす。

どう答えようとか、何を思われようがどうでも良くなってきた。
元々は私という存在しない人がいる時点でおかしな事になったんだし。
殺されようが、何されようがもういいや。
あなた
私が初めて真人と会ったのは米花町の事件の時です。
五条悟
…それは僕も聞いたから事実だよ。
七海建人
で?
あなた
その時から私の名前は知っていたみたいです。
七海建人
なぜ?
あなた
それは私にもわからないです。…まぁ、嘘だと思うなら別にそう思っていただいても構いませんが。
自暴自棄になって私は嫌味っぽく言った。
七海建人
別にアナタが嘘をついていると思っているわけではありません。
あなた
そうですか。
ちら、と七海さんを見ると確かに疑っている感じはしなかった。

まぁ、私の突拍子もない話も信じてくれたくらいだしなぁ。

私は前に七海さんにだけ私の素性、違う世界から来たみたいなことを打ち明けたことを思い出す。
あなた
米花町で会った時に『仲間なのに』と私に対して言ってました。
流石にその話は想定していなかったのかいつも冷静な表情をしている七海さんが驚いたような表情をした。
七海建人
仲間?
あなた
はい。でも私が聞き返したらまだ言っちゃダメなんだった、と言ってはぐらかされましたが。
七海建人
ふむ…
七海さんは考え込むように顎に手を添えた。
五条悟
呪霊に仲間意識とかあんの?
七海建人
さぁ…どうなんでしょうね。
五条悟
僕も昨日言葉を話す呪霊2体と会ったけど、もしかしてそいつらと真人が仲間だったりする?
七海建人
…アナタもアナタでなぜ報告しないんですか。
五条悟
別に被害とか出なかったからいいかな〜て。
ごめんね、と全然思ってなさそうな態度で謝っていた。
その様子を見て七海さんはため息を吐く。
チラリと私に目線を向けた。
七海建人
で、アナタが今ポケットの中で触っているものは何です?
指摘されるとは思ってなくて目を見開く。
あなた
…鋭いというか、よく人のこと見てますね?
私はそう言いながらポケットから真人から渡されたメモを取り出し、机の上に置く。
2人はそのメモを覗き込んだ。
五条悟
『明後日、君に会いに行くよ。君に話したいことがたくさんあるんだ。楽しみにしていてね』?
七海建人
いつ渡されたんです?
あなた
今日ですね。
七海建人
今日?
五条悟
今日!?
二人の声が綺麗にハモる。

語尾がだいぶ違ったけど。
五条悟
てことは明後日って明後日!?
あなた
明後日ですね。
五条悟
…何であの時話してくれなかったの?
あなた
色々面倒な事になりそうだったので全て終わってから報告しようと思いまして。
嘘はついていない。
五条先生は呆れたようにはぁ、と息を吐いた。
五条悟
もしそれで君に何かあったらどうするの。心配するでしょ。
あなた
…私を?
五条悟
他に誰がいるの。
あなた
いや、その…誰かに心配されることなんてなかったので変な気持ちだなって。
五条悟
…ねぇ、まだ君の素性について話してくれてないよね。
あなた
そう、ですね。
私はちらっと七海さんを見た。
七海さんは首を振った。

まだ話してないんだ…

てっきりすぐに五条先生に話すものだと思っていたから驚いた。

七海さんってめちゃくちゃ誠実な人だな…
五条悟
話してくれない?
あなた
…わかりました。
私は五条先生に七海さんに話したことと同じことを話す。
違う世界で死にかけてこっちに来たこと。
もちろん呪術廻戦のと言う漫画のことは触れずに。
話し終えると五条先生はポカン、としていた。
五条悟
…嘘ではなさそうだね。あなたの下の名前の事調べても何も出てこないのも納得がいく。
あなた
元々この世界の住人じゃないですからね。
私の言葉に七海さんがふむ、と呟く。
七海建人
アナタの規格外の強さにも関係しているのでしょうか?
あなた
それは私には何とも…
七海建人
でしょうね。
五条悟
七海は知ってたの?
七海建人
ええ、前にあなたの名字さんから聞きました。
五条悟
…ふーん。
やや不満げに声を漏らし、こちらを見つめる。

五条先生がアイマスクしてて助かった…

きっとアイマスクの下はとんでもなくジトーとした目になっていそうだけれど。
七海建人
『君に会いにいくよ』と書いているということは、このメモの持ち主からアナタに会いに行くということですよね?
あなた
そうですね。あっちから来ると思ってます。
五条悟
真人が来るの?
あなた
どうなんでしょうね?
本当は夏油が来るんだろうけれど流石に秘密にさせてほしい。
本編ではどうだったかいまいち覚えていないが、おそらくまだこの時点で夏油という存在は知られていないはずだ。
本編を大きく変える可能性は避けたい。
五条悟
…本当は真人じゃない誰かが来るの?
あなた
だから知りませんって。真人からこのメモ渡されただけですから。
嘘はついてない。
誰が私に会いに来るとは言われてないし。
…まぁ、夏油が真人に、私に渡しとけって言った時点で確定演出だろうけど。
五条悟
…明後日だよね?
あなた
そうですね。
五条悟
オッケー、わかった。
五条先生はにっこりと笑った。
それはもうにっこりと。
わざとらしく。

…嫌な予感がする。

七海さんはやれやれ、とでもいうふうに額に手を当てて深く息を吐いていた。

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