第5話

絶望
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2024/07/13 02:16 更新
「彩月はどうなの?海野先輩とは。」「すごくいい感じだよ!めちゃくちゃいい人だし、何よりかっこいいし!」最近はほとんど毎日この話ばかりだ。正直本当にうざい。「本当にね!バスケの部長として頑張っててさ!」「うん。」「あ、あとさ。瑞樹ちゃん今日から1人でもいい?」「え?」「今日から海野先輩と帰ろっかなって!」「ああ、そう。わかった。」「ごめんね!」「うん。いいよ。」その後、授業が始まった。だが、私はやる気なんてない。私は、見捨てられたのだから。寝ていたら大橋先生に呼び出しをくらった。最悪だ…。「どうして、寝ていたの?」「あぁ、はい。すみません。」「謝罪を求めているわけではないよ。この学校ではある程度校則が緩い代わりに勉強に関する罰が厳しいと知ってるよね?」「はい。」「仕方ないね、、思い詰めていたようだし何かあったのかい?聞いてあげるよ。」なんだ、この感覚は、、?「わ、わかりました。私は風川彩月と仲が良いのですが、今日突き放されてしまって。」「そうなんだね、、でもこのクラスの祐樹くんは君と同じ施設で、いじめられてるし、それを見れば君のはそこまで大きい問題じゃないと思えるんじゃない?。」

は?何を言っているんだ?コイツは。

「まぁ君の問題を小さく見るわけじゃないけど、でも、やっぱり授業には集中しなきゃいけないしね。すこしでも自分の中で問題を小さくするのは大事だと思うよ。」「はぁ、、、、まぁわかりました。とりあえず部活行きますね。」「次やったら反省文だから気をつけてね。」「はーい。」さて、部活に、、、は?「ねぇ、何してんの?」






彩月。

「み、瑞樹ちゃん、これは、」「ねぇ、バスケ部に誘ったのってさ。彩月だったよね?全国大会に行きたいんだよね?なんで練習時間に海野先輩とキスしてるの?」「い、いや、おれが誘っただけで!」「アンタは黙ってて。」「先輩に対する態度が、」「練習時間にマネージャーとキスする人を先輩とは思えません。」「うっ、」「大会に行きたいんだったら2人で頑張ってやるんじゃないの?」「それを言ったら瑞樹ちゃんだって、」「私は梶先輩に先にメニューを伝えて、指示してもらってる。」「だからアイツが指示を出してたのか、」「そうです。今日は先生からの呼び出しがあり、最初は参加できないと判断し、梶先輩に任せました。でも彩月、アンタは完全にサボってるよね?」「うっ、」「この一年でさ、彩月変わったよね。髪を青に変えてさ。」「それってさ、昔の私が好きだったってこと?気持ち悪。」「は?何言ってんの?もちろん好きに決まってんじゃん。真面目でノリが良くて社交的だった彩月が大好きだったに決まってんじゃん。」「瑞樹は独りよがりだね。」「それは彩月じゃん!もう話が通じない。海野先輩。」「どうした?」「私辞めるんで、これ、もらっててください。」「退部届、、わかった。責任を持ってやっておくよ。」「ちょっと瑞樹!」じゃあ、もう二度と関わらないでね。彩月。「きっと私は、彩月の役には立てない、、」

「瑞樹さん。起きてください。遅刻しますよ。」「別にいいです。学校行かないんで。」「はぁ、さっさと行ってくれませんか?我儘言わないでください。」「先生も友達もクソな学校になんで行かなきゃならないんですか?」「規則だからです。」「じゃあ、ここに行きます。」「本気ですか?」「はい。」私が指さしたのは、フリースクールだ。

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