第33話

意識ナシ 1
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2025/12/10 11:54 更新
浦原は深く帽子を被っているため表情は見えないが、黒崎には彼の怒りがひしひしと伝わっていた。
浦原喜助
.....いずれは巻き込まれるとは思ってたんスけどね
浦原喜助
まさかこんな形で...
視線の先にはぐったりと動かないあなたの姿。
井上の能力のおかげで傷は治っているのか外傷は見当たらないが、意識は戻っていないようだ。
浦原喜助
.....彼、絶対怒りますよねぇ
ふぅ、やれやれといった風に浦原はため息をついた。もちろん想像しているのは金髪おかっぱの彼が関西弁で捲し立てる姿だ。
浦原喜助
まァ、ワタシも結構怒ってるんスけど
倒れたヤミーを見る浦原の視線はスッと鋭くなる。
浦原喜助
(今は治っているけれど。ついさっき、怪我が酷いところを見てしまった)
浦原喜助
(酷く頬を腫らして...頭から、口や鼻からも血が流れていた。腕は逆の方向へと曲がっていた)
浦原喜助
(相当な痛みだったはず.....)
浦原喜助
なんの力も持たないのに、他人を庇って、あなたの名字サンは本当にお人好しなんですから...
ま、そこが彼女の良いところかも知れませんが。
ウルキオラとヤミーが現世にやって来た目的は、黒崎一護の力がどんなものか...という小手調べだった。
“殺すに足りぬゴミでした”と藍染様に報告しておく、とウルキオラは言い残してヤミーと共に去っていった。

.....黒崎一護には悔いの残る戦いとなった。
井上織姫の能力によって怪我が治ったあなただったが、意識が戻る様子がない。そのため、浦原はあなたを浦原商店へ連れ帰ることにした。
横抱きにあなたを抱えて、夜一と共に帰宅した浦原は布団の上へとあなたを優しく寝かせた。

浦原は眉を寄せながら、いつもより顔色が悪く色の白いあなたの顔を覗き込む。
彼の表情はどことなく悲しげに見えた。
浦原喜助
.....あなたの名字サン
ふと浦原が思い出すのは、あなたが駄菓子を嬉しそうに持ち帰る姿。それから冗談を言ったらムッとこちらを睨みつける姿(といっても少しも怖くないが)。表情がコロコロ変わって可愛らしいな、と浦原はいつも思っていた。
浦原喜助
(そんな彼女が今は静かで.....落ち着かない)
浦原喜助
早く起きて、いつもの笑顔を見せてくださいよ
浦原は手の甲で、そっとあなたの頬に触れた。
そんな時、浦原は懐かしい霊圧を感じた。
いつもは隠しているがわざとこちらが気づくように霊圧を出しているようだ。
浦原喜助
.....!
平子真子
邪魔すんでぇ
霊圧の正体は平子真子だった。
平子とあなたの関係を察している浦原は、あなたの頬から手を離した。
浦原喜助
平子サン...
平子真子
んなアホ面すんなや、俺やて来たくて来たんちゃうねん
平子真子
あなたの霊圧が弱なって心配やったから...
浦原の側で布団に横になっている意識の無いあなたの姿を見て、平子は険しい顔をした。

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