第32話

怖いです 4
235
2025/12/02 21:35 更新
            ぞわり
(なまえ)
あなた
え?
少年から...黒崎くん?から、別の力を感じる。
少し重くて少し禍々しいような...。
黒崎一護
っ!
黒崎は内なるナニカと戦っているようだ。
己の額を抑えて動かない。じわりと汗が滲んでいる。
その隙を狙ってヤミーが動きだした。刀を抜くことをやめ、笑みを浮かべながら黒崎へと鋭い蹴りを放つ。
井上織姫
黒崎くんっ!
心配した井上がその場から駆け出して行く。
黒崎一護
来るな井上っ!!
(なまえ)
あなた
ダメ!!
考えるより先にあなたの体は動いていた。
バキッ!!!!
(なまえ)
あなた
あぐッ
井上織姫
!!
黒崎一護
ッ!!
ウルキオラ
.......
ヤミーに殴られたあなたの体は軽々と宙に舞う。
そして井上の目の前に倒れるとぐったりと動かなくなった。
井上織姫
そんなっ!
井上織姫
あなたの名字さん!!どうして!!
井上は驚き、そして考えなしの行動をとった自分をあなたが庇った...という事実に深い後悔と悲しみが押し寄せた。

急いで傷を治そうと能力を解放する。
ヤミー
うるせぇなァ!!
ヤミーは不機嫌そうに井上を殴ろうと構えたが、その打撃から2人を庇ったのは意外にもウルキオラだった。

驚きのあまり、全員がその場で動けない。
ヤミー
〜ンだよウルキオラ...!!
ウルキオラ
.....そこに倒れている女だけは殺すな
ヤミー
あァ!?
文句を言おうとするヤミーを無視して、ウルキオラは井上の方へと顔を向けた。
ウルキオラ
お前も...
ウルキオラ
その女の傷を治して生かせ
ウルキオラ
.....死んだらお前を殺す
井上織姫
.....え?
黒崎一護
ッ!
困惑する井上の前に黒崎が駆けつけるが、いとも簡単にヤミーからの打撃に吹き飛ばされてしまう。
黒崎一護
ぐッ!
ヤミー
テメェの相手はオレだ!!
井上織姫
黒崎くん!
黒崎一護
俺の事はいい...!あなたの名字さんを治...
ヤミー
終わりだガキ!!潰れて消えろ!!
ヤミーの拳はまた遮られた。
遮ったのはバリアのようなモノだが、それは井上の能力とは違うようだ。
ヤミー
...あ!?
浦原喜助
どぉーもー♡
浦原喜助
遅くなっちゃって、スイマセーン
パリンという音をたててバリアが割れる。
そこに現れたのは、あなたの名字の通う浦原商店の店主、浦原喜助と褐色の美女だった。
ヤミー
.....何だ!?
ヤミー
次から次へとジャマくせぇ連中だぜ...
黒崎一護
浦原さん...夜一さん...
夜一
あなたと井上の介抱をする
浦原喜助
了解っス
夜一と呼ばれた褐色の美女は、ヤミーの目の前を通り過ぎてあなたと井上のもとへ行こうとする。それを見てヤミーはそう易々と通らせるものかと拳を振り上げた。
ヤミー
待てコラァ!!!
夜一
.....
夜一は素早い打撃でヤミーの顔を凹ませた。突然の見えない早さの攻撃に混乱し、地面へと倒れる。
満身創痍な一護はじっとりと冷や汗を流した。手こずった相手をいとも簡単に殴り飛ばした夜一を恐れた訳じゃない。ただ目の前に背を向けている浦原が恐ろしいのだ。一護には浦原の怒りがひしひしと伝わってきていた。
黒崎一護
(珍しく、浦原さんが、怒りを露わにしている...)
黒崎一護
(視線の先は...あなたの名字さん、か?)
黒崎一護
(一体、あなたの名字さんは何者、なんだ?)

プリ小説オーディオドラマ