ぞわり
少年から...黒崎くん?から、別の力を感じる。
少し重くて少し禍々しいような...。
黒崎は内なるナニカと戦っているようだ。
己の額を抑えて動かない。じわりと汗が滲んでいる。
その隙を狙ってヤミーが動きだした。刀を抜くことをやめ、笑みを浮かべながら黒崎へと鋭い蹴りを放つ。
心配した井上がその場から駆け出して行く。
考えるより先にあなたの体は動いていた。
バキッ!!!!
ヤミーに殴られたあなたの体は軽々と宙に舞う。
そして井上の目の前に倒れるとぐったりと動かなくなった。
井上は驚き、そして考えなしの行動をとった自分をあなたが庇った...という事実に深い後悔と悲しみが押し寄せた。
急いで傷を治そうと能力を解放する。
ヤミーは不機嫌そうに井上を殴ろうと構えたが、その打撃から2人を庇ったのは意外にもウルキオラだった。
驚きのあまり、全員がその場で動けない。
文句を言おうとするヤミーを無視して、ウルキオラは井上の方へと顔を向けた。
困惑する井上の前に黒崎が駆けつけるが、いとも簡単にヤミーからの打撃に吹き飛ばされてしまう。
ヤミーの拳はまた遮られた。
遮ったのはバリアのようなモノだが、それは井上の能力とは違うようだ。
パリンという音をたててバリアが割れる。
そこに現れたのは、あなたの名字の通う浦原商店の店主、浦原喜助と褐色の美女だった。
夜一と呼ばれた褐色の美女は、ヤミーの目の前を通り過ぎてあなたと井上のもとへ行こうとする。それを見てヤミーはそう易々と通らせるものかと拳を振り上げた。
夜一は素早い打撃でヤミーの顔を凹ませた。突然の見えない早さの攻撃に混乱し、地面へと倒れる。
満身創痍な一護はじっとりと冷や汗を流した。手こずった相手をいとも簡単に殴り飛ばした夜一を恐れた訳じゃない。ただ目の前に背を向けている浦原が恐ろしいのだ。一護には浦原の怒りがひしひしと伝わってきていた。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。