ヤミーの大きな拳があなたの目の前へと現れた。
ああ、お守りボール、効かなかったんだ...。
そうだよね、明らかにホロウよりも強い存在だもの。
ここで...死んじゃうのかな。
走馬灯のようなものがあなたの頭によぎる。
もう死ぬと思ったその瞬間、黒い着物?袴?のような服を着た少年が現れた。オレンジ色の短髪が印象的だ。年下のはずなのに、なんだか頼りになる背中。震えていたあなたはほっと息をついた。
あなたも井上という少女も、自分のことを不甲斐なく思っていた。もっと力があればと...お互いに同じ気持ちだった。
黒崎と呼ばれたオレンジ頭の少年は、平子が使っていたものよりも大きな刀を正面へと構えた。
もしかして彼は...真子さんが言っていた、死神?
あなたは、黒崎くんと呼ばれた彼をじっと見つめることしかできないでいた。
ばんかい.....?
黒崎という少年から感じる力が大きく膨れ上がっていく気がする。あなたはごくりと唾を飲み込んだ。
煙を巻き上げて力を解放した黒崎の姿が現れた。
先ほど着ていた黒い袴のような服は少し変化しており、上はほっそりとした長袖になっていた。それよりも大きく変化しているのは刀の方だ。
次々と起こる不思議な出来事にあなたの頭はパンクしてしまいそうだ。
きっと戦いの邪魔になってしまうんだろう、そう思ったあなたは、井上に従って黒崎から離れた場所へと小走りで移動した。
そんな風にあなたが悩んでいる間にも、戦いは続いている。そうしてついに、黒崎の一撃によってヤミーの右腕が切り落とされた。
そうとう頭にきているようで、ヤミーは素手での攻撃をやめて腰に刺していた刀を抜こうとしている。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!