腕から流れ出る血
それを、ぼーっと見つめる俺
最近、リスカをすることが多くなった
最初は、シャーペンとかでひっかいてるだけだった
でも、どんどんひどくなっていって
ODまでするようになって
気づいたらやめられなくなっていた
こんなことしていいわけない
メンバーにバレたら心配されるにきまってる
わかってるのに、やめれない
そんな自分が嫌で、またやってしまう
日に日に増えていく傷跡
こんな生活が2週間くらい続いていった
如月ゆう視点
最近こったんの様子が変だ
出かけようと誘っても断られるようになった
ほかのメンバーも同じみたいで
2週間ほどこったんのことを、見ていないらしい
さすがに心配で、こったんの家に行くことにした
数十分くらい歩くとこったんの家に着く
それまでに電話をかけたりしてみたけど
返事はなかった
ただ、忙しかっただけってことは無さそうだ
そう考えたら余計心配になって
すぐにインターホンを押した
数十秒ほど待っていると
鍵の開く音がした
ドアが開いて久しぶりにこったんの顔を見る
声にも顔にも元気がない
見ないうちに何かあったのは、間違いないようだ
こったんが、口を抑えてその場にうずくまった
急いでかばんに入っていた袋を出して広げる
こったんは、苦しそうに嘔吐く
でも、出てくるのは胃液だけ
こったんの手が、小刻みに震え始める
少しでも安心させようと、こったんの手を握った
その時、見えてしまった
腕に刻まれた複数の傷跡を
今すぐにでも問い詰めたかったけど
まずは、こったんを休ませるのが先だ
そのあと、こったんは全部話してくれた
リスカがやめられなくなったこと
バレるのが怖くてメンバーには、あってなかったこと
心配かけたくないのは、分かるけど
やっぱり、無理はしないで欲しいな












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。