第17話

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2025/09/05 14:00 更新















     今日こそは , 脱 処女 だ


     この間はじぇひょんさんを見送ってすぐ家に帰った


     そして今日までの間 ,

     男同士での知識とか

     いわゆる開発 , とか

     色々頑張った


     よし , と意気込んで

     あのバーの前まで来たのは良いものの

     流石に中に入る勇気は出なくて


     前と同じ場所で待ってたら誰か声を掛けてくれるかな


     そう思って黙って立っていた














       ︎
 あの 















     声をかけてきたのは

     小綺麗なスーツに身を包み ,

     片手にはビジネスバックを持っていて

     汚れのない革靴を履いた

     仕事終わりの会社員みたいな人だった


     今まで話しかけてきた人とは違う

     多分 , 抱いてくれる人


     さっきまでは

     いわゆる ネコ の人たちが声をかけてきた

     俺がでかいからなのか , 自分もそっち側だと伝えると

     ほとんどの人に驚かれた

     中には 抱きたくなったら連絡して , と

     連絡先だけ交換していなくなった人もいたけれど


     俺より少しだけ背の高いこの人は

     メガネとちょっと長めの前髪で

     あまり目元は見えないけど

     それなりに整ってる顔だと思う














W.H
W.H
 … 相手 , してくれるんですか ? 















     いつもより , ほんの少しだけ声を低くする

     こないだみたくなよなよしてたら

     ナメられると思ったから














       ︎
 はい , 僕でよければ 















     優しそうな声でそう言われ

     俺は頷いた


     行きましょうか , と半歩先を歩く男の後ろを

     黙って着いて行く


     歩き出した時 ,

     バーからゴミ捨てに出てきた店員らしき人と目が合って

     何故かこっちをずっと見ていたけど

     店長に呼ばれて戻って行った


     綺麗な赤髪だったな

     俺もいつか染めたいや














       ︎
 こういうことするの , 初めて ? 




W.H
W.H
 … まぁ , 















     段々とホテルが近づいてきて

     周りの雰囲気も変わってきた


     俺 , この人と今から …


     そう考えると , なんだか気持ち悪くなった

     まぁ , 今更後戻りなんて出来ないけど














       ︎
 そっかぁ , 初めてか 















     男が何かを小さな声で呟いて

     突然バックの中を漁り始めた














W.H
W.H
 どうしたんですか , 




       ︎
 あぁいや , … ぁ , あった 















     目当てを見つけたらしい男が

     バックから取り出したのは

     少し古い機種のスマホだった


     なんでそれが必要だったんだろう

     さっきは最新のを使ってたはずなのに


     … あれ , 足元になんか














W.H
W.H
 注射器 ? , あ 















     注射器だ


     やばいと思ったときにはもう遅くて

     逃げようとした俺の手首を

     痣になりそうなくらい強い力で掴む男に

     先ほどまでの優しそうな雰囲気は無かった














       ︎
 流石に逃げるのはナシね 















     そう言って笑う男の顔は

     悪魔みたいだった














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