てさんに教えてもらったホテルに向かって走る
道中何度も帰りたいと思った
行ったところでもう居ないかもしれないし
手遅れかもしれないし …
色んなことを考えながら走った
駅から反対方向のホテルには
アブノーマルな性癖を持つ奴らが集まる
クスリとか , 暴力とか
眠らせて輪姦したり …
そういうクズが多いから慣れてる人は寄り付かない
でもあいつは初心者だから
分かんないよな
ホテルの少し手前で
この前と同じような光景が繰り広げられていた
うなくの手首を掴んで離さない男と
連れ込まれないよう踏ん張ってるうなく
そんなうなくは , 俺の声を聴いた瞬間
こちらを向いて少しだけ安心したような顔をした
イカれ野郎 と付け加えれば
バックを地面に叩きつけてこちらに向かってくる
あ - くそったれ , 成長しすぎだろ
俺より上背のある男が襟首を掴む
こちらを睨む男を , 負けじと睨み返した
奥でうなくが焦ってるのが見えたけど
気にしちゃいられない
だってこいつをどうにかしないといけないから
注射器に , クスリに , 拘束具まで
身なりからは想像できない物が入っていた
ここらの治安は良くはないから
警察に通報したとしても適当にあしらわれる
でも流石に , 注射器は許されない
俺はうなくに ,
警察に注射器を持った男がいる
そう通報しろと叫んだ
途端に男は血相を変えて
そそくさとバックの中身をしまい ,
拾い上げて逃げて行った
下を向いて肩を震わせる
でも俺は , 大人だから
ダメなことはダメだと
教えなくちゃいけない
俺の言葉一つ一つに
頷きながら
ごめんなさい , と小さな声で言う
少しだけ , 罪悪感がある
こうなったのは俺のせいでもあるから
俺も , 反省しないといけない
… は ?
俺今 , キスされた ?
泣きながら
どうしても俺と関係を持ちたいと言う
何故俺がいいのか分からないけど
ここまでなるのには何か理由があるんだろうな
本当に , 自分勝手な奴
処女がどうとかは置いておくけど
俺が , 相手をしてやれば
こいつはもうこんなことしない
… でもそんほの生徒だった
もし , そんほに関係を持ったことが伝わりでもしたら
なんて言われるだろう
だけど俺が断って
こいつが暴走した時 , 止めなかった俺の責任にもなる
そっちの方がそんほに失望されそうだ
… どっちを選んでも
俺に逃げ道はないらしい
次話から本編にRシーン入ります ˙ᵕ˙














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。