第25話

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2026/01/21 20:00 更新















     空き教室に沈黙が流れる


     黙って僕に頬を撫でられているひょんが

     空っぽな瞳で遠くを見つめる


     きっと今この人は

     僕じゃなくてどんみんに助けられたかったと

     そう思っているのだろう


     優しいだけの僕と

     そうじゃないどんみん

     どちらが魅力的かなんて誰でもわかる


     それでも僕は , ひょんが好きで

     誰にも渡したくないし

     僕だけのものになってほしいと思ってる

     そんなの叶わないって解ってるから言わないけれど

     正直もう , ボロが出そうだ














L.H
L.H
 … ひょん , 僕ね
ひょんのこと大好きなんです





R.W
R.W
 知ってるよ ? 















     知ってるよね , 分かってる


     でもひょんが知ってるって言う僕の好きは

     氷山の一角くらい小さいもので

     もっともっと深くに ,

     想像もつかないくらい重いものがあるんだよ


     でもひょんは ,

     それを知らなくていいんだ














L.H
L.H
 さっきのやつ , 動画撮ってるけど
… ネットに流してあげようか ?




R.W
R.W
 … え ? 















     いつもの僕じゃ絶対に言わないようなこと

     それに驚いたひょんが困惑したような声を出した


     いつもの優しい僕は

     今だけはここにいない


     だって大好きな人が傷つけられて

     いつも通りで居られる人間なんていないよ


     たまに暴走する僕をどんみんは

     真面目な顔して止めてくれたっけ

     " お前はそこが無ければまだまとも "

     って , ほとんど悪口だったけど


     今までひょんの前ではちゃんと気をつけてきた

     でも今日は別

     僕を止めるどんみんもいないし

     ひょんが止めないなら , 僕は徹底的にやる














R.W
R.W
 … 何のために ?
どうしてどんひょにがそれをするの




L.H
L.H
 … ?
好きだからだよ ?















     当たり前のことを聞くひょんに

     思わず疑問符で返してしまう


     好きだから

     ひょんのためにそれをしようとしてる

     それだけだよ














R.W
R.W
 僕を好きだから , そんなことするの ? 




L.H
L.H
 … 嫌 , ですか 




R.W
R.W
 … ううん , 嬉しい 















     そう言って僕を見るひょんの目は

     見たこともないほどきらきらしていた














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