第6話

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2025/10/16 08:32 更新
あなた
……………


………あんなに遊んだのは久しぶりだ


村人に貸してもらった家のベットに仰向けで寝っ転がりながら、私はいつものように考え事をしていた


あなた
…………あぁ


そういえば、私、なんで悪魔メイドになったんだっけ


ふと、そんなことを考える


あなた
悪魔メイドになっても、何も変わらなかったな


最後まで、他の執事たちを信じることができなかった


確かに他の執事たちとは仲良くやっていたと思う

人間関係に悩んでいただとか、そんなことじゃない

それに、一緒に生活することが楽しかった


でも、私の心の中の問題だった

私が、どこか悪魔執事たちを信じられなかったこと


他の執事たちは大好きだったけれど、なんとなく信じきる事ができなくて、心がだんだんと疲れていった

死にたいわけじゃなかったけど、なんとなく、もう死んでもいいかなって思ってた


そうして、私は悪魔化して死のうとした


あなた
……そういえば、悪魔メイドになる前


○○○年前



私が生まれ育ったのは、東の大地の少しだけ大きな村

私は、全ての才能を持って生まれてきた



私はそこで、"巫女"として神様のように崇められていた

そして、"巫様かんなぎさま"と呼ばれていた



村人
巫様、お食事をお持ちしました


村人たちは、私をとてもよく尊敬していたと思う

でも、私は、私を見る村人たちの目に、どこか孤独感を感じて、崇められるということが苦手だった




時々、こんな会話が聞こえてくる


村人
巫様って、産まれた時から人の心が読めるんですって
村人
まあ…なんとも奇妙な力ね……
村人
でも、そのお力のおかげで争いも無くて、この村は平和なのよ
村人
それは素晴らしい……!
村人
やはり巫様は偉大な方だわ……!!!
村人
それに、容姿も秀でていて、本当に神様のようだわ!


心を読む能力を持っている私の役割は、村人間のトラブルを解決するという小さなものだった

でも、それに助けられた村人は多くいて、村人たちは、本当に私を慕っていた


それでも、私のことをよく思わない人間は一定数いるようで………



村人
(……ちっ、なんでこんなガキに豪華な料理を出さなきゃいけねえんだよ………)


村人
(この方は恐ろしい………いつかその力で独裁でも始めたら………)


村人
(………心を読む能力なんて、コイツは怪物じゃないか………!!)


村人
(………こんなガキに私の夫が盗られるなんて……きっと力を悪用したのよ……!)







村人
(( この化け物……!!!))


あなたの幼少期
……………ッ




しょうがないじゃないか


勝手に聞こえてきちゃうんだ


私はこんな能力望んだことないのに…!!






辛い




悲しい



寂しい




痛い






当時10歳にも満たない子どもの私では、この環境がただの地獄にしか感じられず、日々一人で泣いていた


現在


あなた
………だんだん他人を信じられなくなってきて…
 
あなた
………結局、心がぐちゃぐちゃになった私は

あなた
体の奥底から湧き出てくる力に身を任せて

あなた
…………村を破壊して、村人を皆殺しにした

あなた
その時だったかな、悪魔執事って名乗る人たちが村に来たのは………

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