あなた『何言って…!』
和也『…冗談やで(笑)』
私は慌てて離れた。
和也『お風呂入ってきな?』
あなた『は、はい』
私は少し早足でお風呂場へ。
和也『…雨に濡れててもあんないい匂いするねんな…』
ーーー
あなた『…』
最近おかしいよ。
恭平さんと付き合ってから皆が変。
“恭平のものには興味がある”
誰かが言っていたような気がする。
私が恭平さんと付き合っているから?
別れるべきなの?
でも嫌だ。
どんなことがあっても
恭平さんから離れたくないの。
あなた『…ワガママなのかな』
そう呟いた声はシャワーでかき消された。
ーーー
和也『…なぁ、俺おかしくなったみたいや』
謙杜『急に電話してきたかと思えば(笑)』
和也『ほんまやねん!』
謙杜『…見た感じ、平凡な女の子でしたけど?』
和也『俺も最初はそう思っててん…恭平のものやから狙ったけど…』
謙杜『好きになっちゃったと?』
和也『…悪いか?』
謙杜『重罪ですよ』
和也『でも欲しくなっちゃったんやぁ』
謙杜『なら、今夜を利用してみたら?傷ついてる女は優しさに弱いですよ』
和也『…よぉ分かってんな』
謙杜『まぁね』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。