⚠急に1ヶ月分くらい話し飛びます!!すいません!!
⚠あと投稿サボりすぎました&浮上全くしてなくてすいません!!ちゃんと生きてます!
夏休みも半ば過ぎた所だろうか。
お盆時期であるのにも関わらず、帰省と思われる客はひとりも居ない。
3両という短い車両の鈍行列車に揺られているのは、僕たちだけ。
田舎だからか知らないが、妙に冷房の効きが悪い。
隣にちょこんと座るまひちゃんが、小さく笑いながら言った。
本当に、笑顔が可愛い子だと思う。
控えめではあるがふとした時に見せるえくぼを、思わずぷにぷに触りたくなる。
…本人に行ったら引かれるだろうけど。
飽きたと言わんばかりに、足を思いっ切り投げ出すばぁうくん。
しゆちゃから指定された駅と現在地を検索すると、「あと6駅」と表示された。
がっくりと肩を落とす彼。
かれこれ、2時間半くらいか。
しゆちゃの故郷は意外にも遠すぎて、僕も少し長電車に退屈していた。
ラインのグループチャットに突如送られた、しゆちゃの帰省のお誘い。
単純に暇するからと呼んだと彼らしい理由だが、あとで個チャに「田舎の空気は綺麗だから、てると達もスッキリするんじゃないかな」と来た時は優男すぎて感動した。
全体グループラインに送ればいいじゃん、と聞くとそれは何か嫌だとへそを曲げられた。
ゆきむと言い、しゆちゃと言い、どいつも気分屋で意外とツンデレだ。
暑い暑い、と顔に向けて手を仰ぐ。
しかし、その手はピタリと静止する。
疑問に思い彼の顔を凝視してみると、その熱い視線はゆきむに注がれていた。
目を白黒させるゆきむにお構い無しに、ばぁうくんはゆきむの手からハンディファンを奪い取って、蕩けるような笑顔になった。
きゃっきゃっと子供のようにはしゃぐばぁうくんを、冷酷そうな目を向けるゆきむ。
あまりの感情が籠っていない目で、暑い車内の中なのにぞっと背筋が寒くなった。
棒読みな笑顔がかえって怖い。
どストレートな言葉とその怒り方を見に感じたのか、ばぁうくんは血の気が引いたように青白い顔になった。
ひいっと声を上げるばぁうくんの首元をガチりと掴むゆきむ。
普段では有り得ないぐらいの満面の笑みは、継続されている。
必死な目で訴える彼の視線が痛いのか、そまちゃは何事も無かったかのようにサッと目をそらす。
僕も同じような視線を向けられたが、僕もガン無視を決め込む。
隣の様子を伺うと、まひちゃんが肩を小さく揺らしながら顔を隠して吹き出していた。
笑顔になっているまひとくんを見ると、思わず小躍りしたい気分になった。
今日も、皆は平和です。
一方その頃_
朝採れたてのトマトを切りながら、母さんがボソッと言う。
居間には俺と母さんしか居なくて、婆ちゃんも爺ちゃんもいない。
沈黙がふたりの間を通る。
畳から腰をあげて、玄関へと向かう。
その間も、母さんは無言で野菜を刻み続けていた。



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!