第55話

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2025/07/08 14:19 更新
おばあちゃん
しゆちゃんのお友達、どんな子なの?
しゆん
しゆん
…それってどういう意味?
思わず口にすると、婆ちゃんはポカンと口を開けた。
おばあちゃん
いやぁ、気になっただけよ。
しゆん
しゆん
あ、そっか。ごめん。
婆ちゃんに変な反応をしてしまったことを少し後悔する。

別に悪意があって言った訳では無いことは分かっている。

あいつらの名前も、顔も、抱えてる物も、何もかも知らないはずだから。

最寄り駅、と言っても車で15分かかる。

本当に、ドがつくほどの田舎に帰ってきたことを流れる風景を見て思う。
意外とこの故郷は嫌いじゃない。
少なからず知り合いもいるし、皆が自由きままに生きていて都会の喧騒などと全く縁がないからだ。

しばらく助手席でぼーっとしたり婆ちゃんとぼちぼち話したりすることを繰り返すと、車が止まった。

見覚えのある人影に気づき、窓を開ける。
すると向こうも俺のことを気づいたのか、こちらに向かって手を振りながら歩いてくる。
そうま
そうま
あ、やっぱしゆんか。
てると
てると
やっほー、しゆちゃ。
しばらく待って来なかったらどうなるかと焦ったよ。
まひと
まひと
久しぶり、かな?
次々とそまたちが朗らかに喋るのに対し、後ろの二人の様子がどうもおかしい。
ばぁう
ばぁう
…ほんとうにすいませんもうしません許してください
ばぁうはこれでもかという勢いで頭を下げ続けるが、それを不機嫌そうにゆきむらはきっと睨む。
しゆん
しゆん
…ちょ、何があったん?
見てはいけないものを見てしまったのかと思い、こそこそと近くにいたそまに耳打ちする。
そまは困ったように眉毛を八の字にして、少し口角をあげて首を振った。
そうま
そうま
…くだらないことだから、気にしないほうがいい。
気にしないで、と言われると気になってしまうのが人間の本能だ。

だけれども、睨み合う本人たちに聞きに行く勇気もないので、まぁ良いかと流した。
おばあちゃん
…早く乗ってらっしゃい。
そんなところじゃ、熱中症にでもなってしまうよ!
黙って俺達の様子を見ていた婆ちゃんが、声を上げて車内へと手招きする。

そうま
そうま
…ああ、すみません。少しの間、お邪魔します。
婆ちゃんに気づいたそまが、慌てて頭を下げる。

礼儀正しい奴だなぁとまじまじ感心していると、てるとやまひとも口々に「お邪魔します!」とぺこりとお辞儀をした。

動きも何もかもそっくりシンクロしていて、仲いいガチの兄弟なのではと疑いたくなる。

きっと、夏休みに入って家にいることで仲が深まったんだろう。
ゆきむら
ゆきむら
…すいません、待たせました。こいつのせいですが。
ばぁう
ばぁう
…ほんとすみません…。
首元を掴まれたまま引きずられ状態でうなだれるばぁうに、思わず吹き出す。
そんな俺を見たばぁうは、何か奇妙なものでも見たかのような視線を送ってきた。
おばあちゃん
そんな仲良くしてたら日が暮れちゃうよ。
のったのったー!
軽快な婆ちゃんの掛け声で、一同車に乗り込む。
まひと
まひと
…あ、そういえばどこ行くの?このあと。
確かに、と共感の意味を込めか皆首を振る。
しゆん
しゆん
んー何が良いかなぁ。特にねぇしなぁ…
誘ったのは俺なのに、だらしねえなと苦笑する。
おばあちゃん
何いってんだ。◯☓県から来たんだろう。
おばあちゃん
海でも行ってきな。
内陸県の子たちからすりゃ、珍しんだろ。
婆ちゃんが鋭く口を挟む。

海、という単語の響きにてるとは目を輝かせた。
てると
てると
行きたい!行ってみたい!

そういえば、俺達の住んでる県に海はなかったなとふと思う。
しゆん
しゆん
じゃあ、海行くか。
てると
てると
うん!
てるとが嬉しそうに目を細めてた瞬間、車は動き出した。
ばぁう
ばぁう
しゆんのおばあさん、ありがとうございました。
車から降りる時、ぺこりとお辞儀をして車から出ていく。
おばあちゃん
気をつけるんだよー。
しゆちゃん、ここの潮の流れは分かるな!?
しゆん
しゆん
まぁ、ぼちぼち。
おばあちゃん
溺れたらどうするんだい?
しゆん
しゆん
大丈夫、大丈夫だからー。
しゆんは面倒くさそうに手で払いのけるような仕草をした。
おばあちゃん
全く、最近の若い子たちは、みんなそうなんだからぁ…
おばあちゃん
気をつけるんだよ!迎えがほしりゃ、電話してくれ!
しゆん
しゆん
はいはいー。じゃあねー。
遠ざかる車に全員で手を振る。
ようやくその姿が消えたところで、皆は騒ぎ出す。
そうま
そうま
俺、海始めてだわぁ…
ばぁう
ばぁう
泳いでもいいやつかな?てか、水着持ってきてない…
ゆきむら
ゆきむら
膝までってことで良いんじゃない?少しぐらい濡れでも大丈夫だろ。
てると
てると
早くいこーよ!
てるとがまひとの手を引いて、元気に駆けていく。

随分と第一印象より違うなぁとぼんやり考えていると、同じことを思っている人たちがいた。
そうま
そうま
…元気になったよな
ばぁう
ばぁう
本当に良かったよね。
我ながら親みたいだな、と小さく笑い合うふたりを、通り越して駆けていこうとするまひてるの襟を掴む。
しゆん
しゆん
ちょ、お前ら待ちな。先に言っとかなきゃだから。
ふたりが慌ててこちらを向く。
しゆん
しゆん
ここらへんの海、離岸流激しいから、一応気をつけて。
しゆん
しゆん
もし離岸流にハマった時は、岸に戻ろうとしないで最初に横にズレて。
しゆん
しゆん
その後、流れがマシなところで戻ってきて。
はーい!と元気な返事があたりにこだまする。

本当に分かっているのか、と疑問に思いつつ砂浜へと抜ける林の中を走った。
主
…お久しぶりすぎますがち土下座案件
主
内申返ってきて凹んでたのと、その分勉強に打ち込んでいた等々リアルが忙しすぎて
ごめんなさい毎回こんなこと言ってる。
主
お返しにすこし本編長めです。
ただあんま面白いシーンではなかったなあとは思っています。((
ただ今後も夏休み多忙なので、投稿頻度ゴミすぎるかも…
一週間に一回出てたら良いなくらいに思ってくれるとありがたいかも(泣)
主
まず個人的に内申がほんとに終わってて。
二年で受験に使うのにね。このままじゃ第一志望も危ういなって感じているので
主、夏休み死ぬ気で勉強します。そして次のテストでも、上がらなかったらもういっそのこと
主
活動やめたほうが良いんじゃないか、みたいなところまで考えていたりしています。
最近騎士の熱意も下がってるし、小説もスランプ陥ってかけなくなってるので…
だから未来の自分のためにも、精一杯夏休み勉強します。ほんとうに。
主
あー締め方ようわからんくなってきた。
とにかく!!皆様には申し訳ない限りです!!

こんな主でもよろしくお願いしますっっっっ…。

アンケート

騎士Xちゃんと追ってる方
追ってるよー✌
61%
全然今の騎士わからんて(・・;)
25%
ぶっちゃけ冷めてる(
14%
投票数: 185票
ただ単に読者のみんなどんな感じか知りたかっただけ(需要なし)

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