第178話

‥梟さん達との出会い‥
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2020/04/03 01:41
あなた「痛ぅ……」


?「わりぃわりぃっ!!大丈夫か君ぃぃ!」


駆け寄ってきた何人かのうちの1人がリエーフくん以上の大きな声をかけてきた。


あなた「ぅ……」



ぐわんぐわんする。

流れ弾をまともに喰らうの久々だしなぁ……。


ガシッ


?「大丈夫かぁぁぁぁぁっ!!?」


ちょっ……!

揺さぶらないでぇぇぇ!!


返事をし損ねた私を心配してか、ミミズクヘアーのその人はユサユサと肩を掴んだ腕を動かす。


あなた「ぅっ、ちょ、やめ_______」

?「木兎さん頭を打ったのなら揺さぶっちゃダメです。……ごめんね、大丈夫?」


あまりの高速の揺さぶりに気分が悪くなり始めたところで、ミミズクさんの腕をつかんで止めてくれた1人の男の子。


?「あ!!すまん!!!つい……」

あなた「あ、い、いえ……」


ん?


木兎って確か……。



あなた「4本目の方ですか?」

?「誰が4本目じゃぁぁぁい!」

?「ブフッ……」


若くんから聞いていた記憶を巡らせて尋ねると、グワッと突っ込まれた。


私を助けてくれた人は笑ったように思ったけど、見ると真顔に戻っていた。


あ、失礼だったか……。


あなた「すみませんっ。若くん……牛島若利くんから、凄い人だって聞いてたから……」


涙目になって俯いていた彼は、ぐうぅんと頭を上げて詰め寄ってきた。


?「それ本当か!!やっぱ俺最強っヘイヘイヘェイ!!……って、牛若と知り合いなのか?」


気分の上がり下がりが激しい人だなぁ……。


あなた「あ、はい……えっと、"友人"です」


なんて表現するのが正解なのかと迷ったけど、この際なんでもいいや。


?「そーかそーか!!君、名前は!?」

あなた「あ、岩泉あなたです。烏野高校1年です」

?「カラスノって、今日参加するっていう……なるほどな!俺は梟谷3年、木兎光太郎だ!!」


歯を出してニコッと笑うので、とりあえず足元にあったボールを拾って手渡した。


木兎「さんきゅ!!……でも、なんであなたしかいないんだ?」


いきなりの名前呼び……まぁいいけど。


あなた「えと、研磨くんに案内して貰ったら早く着いちゃって……」

?「珍しいね。研磨が他校の人と仲良くなるなんて」


さっき助けてくれた人は、変わらずの無表情で言った。

私の目線から察してくれたようで、自己紹介。


?「赤葦京治。梟谷2年」

あなた「あっ、どうも……」


……2年?


木兎さんよりしっかりしてそうなのに……。





木兎「な、なんだよぉその目はぁ……」

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