1番後ろが私の席。そこにはペンキで「タヒね」と書かれた机がある。
幼稚すぎる。全く成長しない虐めにため息が出そうだ。
「キモイんですけど〜」
「ブスが優里さんの姉だなんて信じられない〜」
「もぉ、学校来なければいいのにぃ〜」
「泣くんじゃね〜の?」
「見ろよ、アイツ泣いてんじゃね?」
「ブスの泣き顔なんて見たくねぇよw」
…こんなの、
泣けねぇよ。
落書きすんのはいいけどせめて乾かしてもらえないかな。
黒板の前に立つと長澤は私を睨んできた。
机の落書きを見てもなんも注意しないし、この前の言葉なんて忘れているんだろうね。
まぁ、別にいいけど。
何事も無かったかのように授業が始まる。
ペンキのせいで机にうつ伏せることができない私は、ぼーっと空を眺めていた
プルルルル…
「俺じゃねぇぞ…」
「長澤の授業で命知らずのやつだな…」
「やべーよ、先生の顔ちょー怒ってるぞ」
…私のスマホか。
表示されてる名前を見て、私は急いで廊下に行って電話に出た













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。