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第1話

Prologue
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2024/06/27 03:41


 高校からの大親友の優羽に誘われて、初めて
 「 ライブ 」 というものを見に来た 。

  今日の主役は名門アイドル養成学校
 「 Night Raven College 」の生徒たちのグループ
 「 Night Ravens 」 だ 。





 すでに薄暗い客席で、わたしは隣に座る優羽に
 声をかける 。

あなた
みんな高校生なんでしょ?

あなた
わたし年下は好みじゃないんだけど …



 すると、優羽は胸を張ってこう答えた 。


優羽
ほんと年下には見えないくらいかっこいいし、時々かわいいし、大人のファンも多いから安心して .ᐟ

優羽
あなたも絶対ハマるよ


 と 。


あなた
まさか 笑



 ふとステージが更に暗くなり、何やら壮大な音楽が
 流れ始めた 。


 周りのざわめきも大きくなる 。


優羽
うわぁついに始まるよ .ᐟ


 どうやら始まるらしい 。


 美羽はペンライトを黄色に光らせて、己の瞳も
 輝かせながらステージを見つめていた 。



 わたしの手には美羽から押し付けられた1本の
 ペンライト 。


 1度ボタンを押すと赤色に光ったので、そのままに
 しておくことにした 。




 ステージに一際明るいスポットライトが当たる 。



 煙幕の中から数人の男の子が現れた 。




 周りの歓声が鳴り止まない 。



 そんな中、凛とした声がざわめきを切り裂いた 。



リドル
キミたち!

リドル
今日はよく来てくれたね!



 赤い髪の、グレーの瞳の男の子 。



 座席の位置が前から3列目だからはっきりと見えた 。



 


 そして辺りを見回していた彼と、ばちっと音が
 なりそうなほどに目が合った 。


 思わず固まっていると、彼がわたしに向けて
 にこりと微笑んだ 。
 
優羽
うわぁ、あなた確定ファンサじゃん .ᐟ



 そんな優羽の声が聞こえた気がする 。




 気がつくとわたしは、大歓声を上げていた 。





 年下の彼に、完全に落とされたのだ 。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



 「 Night Ravens 」のマネージャーになりました .ᐟ


              ┈┈┈┈┈┈┈┈ start .



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