第9話

狼青年/Hey! Say! JUMP
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2024/05/06 03:31















黒田光輝side














「僕と俺」とを使い分けて




満足するまで嘘を吐く




時々怖いものを何も知らないような人からの




真実が冷たく光る









__________










黒田光輝
お兄さん、隣、いいですか?
深田竜生
あ、はい、どうぞ
黒田光輝
お兄さん、名前なんて言うの?
深田竜生
え、あ、深田です
黒田光輝
ちがぁう、下の名前なぁに?
深田竜生
...りゅうせい



臆病なフリ、してないでさ


黒田光輝
へー、かっこいい名前
黒田光輝
漢字はどうやって書くの?
深田竜生
えーっと、唐揚げに、生きるって書きます
黒田光輝
唐揚げ?笑



面影を重ねて俺に引っかかってよ


深田竜生
あー、ちょっと待ってください
そう言ってスマホをポケットから取り出す
深田竜生
これです



「竜生」




メモにそう書いてあった


黒田光輝
あー、竜田揚げね笑
深田竜生
それですそれです笑
黒田光輝
てか敬語やめてよ笑
深田竜生
あ、うん、わかった
深田竜生
なんで俺に声かけてきたの?
黒田光輝
なんか、さみしそうな顔してたから?笑
深田竜生
...なんか、俺の知り合いに似てる
黒田光輝
なにが?
深田竜生
んー、なんだろ、雰囲気?笑
黒田光輝
なにそれ笑



それはね、あなたを守っていた“狩人”をとっくに美味しく喰べたからだよ


深田竜生
君、名前は?
黒田光輝
名前は、別によくない?
好きに呼んで
黒田光輝
ねね、この後時間ある?
深田竜生
んーと?
俺じゃなくても、他にいい人いっぱいいると思うけど
黒田光輝
僕はお兄さんがいいの!
深田竜生
...ここ出よっか



きた


黒田光輝
うん







__________














部屋をとって、ドアを閉めた直後から




キスをせがんだ




深田竜生
ちょっと待って笑
流石にここドアの前!



そう言われて、抱っこされる




ベッドに着いて、丁寧に下ろされる


深田竜生
キスしていい?
黒田光輝
...そういうのはいちいち聞かなくていい//
深田竜生
そ、じゃ



見た目はぱっと見チャラそうだけど




真面目に、キスしてくる




だんだん深くなって、




着ているブラウスのボタンがだんだん外されていく




そして竜生も、ズボンのベルトが邪魔になったのか




外して床に落とした









__________









黒田光輝
ふー、
深田竜生
たばこ吸うんだ、なんか意外
黒田光輝
そう?笑
深田竜生
俺にも吸わせて
黒田光輝
だぁめ、体に悪いよ?
深田竜生
いいよ、どっちにしろ前まで吸ってたし
黒田光輝
そうなん?じゃあはい、どうぞ
深田竜生
ふー、
深田竜生
付き合ってた子に
おんなじこと言われたんだよね
黒田光輝
だからやめたん?
深田竜生
うん、
深田竜生
ほんと似てるよ、君
深田竜生
...体冷えちゃうし、中入ろっか
黒田光輝
そうだね










__________









黒田光輝
俺のキス、竜生が付き合ってた子にそっくりでしょ?
深田竜生
....え?
黒田光輝
実はね、俺、尚大と付き合ってるの
黒田光輝
で、もう今日だね、引っ越すの尚大の家から
深田竜生
何?尚大の元彼俺って知ってて俺狙ったの?
黒田光輝
そう、俺と尚大が出会ったとき、もうおまえと別れて一ヶ月経ってたけど
まだおまえのこと好きだったんだよ、
深田竜生
...尚大が望んだの?
黒田光輝
え?
深田竜生
尚大がこうしろって言ったの?
黒田光輝
いや、全然
強いて言えば、んー、自己満足?
深田竜生
尚大は、なるべく争い事したくないって
君も知ってるよね?
黒田光輝
知ってる、もちろん知ってるけど!
深田竜生
だったら!
黒田光輝
でも!毎晩毎晩、お前のことで泣いてたの、
お前知らないだろ?
黒田光輝
別に、許してもらおうとか思ってないし
でも、尚大との思い出に蓋するのは違うから
黒田光輝
じゃ、さようなら
深田竜生
おいちょっと!










バッタン









__________














おとぎ話の中の世界なら




俺はもう




天罰が下ってるんだろうな




でも、人間って嘘付きになると




罪も罰も




白々しくなるのかな




どうせなら




今の本当の俺のまま




戯れたかった




いや




この自分で戯れられるのは




尚大だけだな




でも




俺は首輪を付けて




従順にできるやつじゃないよ




他の人の所へ行ったりして




どこへだって




ふらりと行ってしまうよ









__________









俺は




もう一度




この道に進んでしまったから




帰れないよ




尚大のとこには




ていうか




竜生あいつに会うって決めてから




もう尚大のとこには




帰らないって決めたから









__________









僕はもう二度と




俺が駆け出したから




もう出てこない




たとえ




誰とは言わないけど




涙が胸に光っていても




二度と帰らない




俺を止めるものはもう




なに一つだってないんだから




俺が僕に戻るまで




このまま




彷徨い続けていく




見たくないような




出来の悪い夢を見るより




嘘を吐いて




安らぎを手繰り寄せたほうが




よっぽどいい









__________









「俺と僕」との隣合わせで




俺の欲望を満たすため




相手の欲望を満たすため




嘘を吐いて



















どうも!久しぶりなかたはお久しぶりです!

ブルーローズです!

流石にこのままではまずい、

更新が完全にストップしてしまう!と思い

すんごい久しぶりに書きました!笑

更新するのも2ヶ月ぶりっていう笑

なんで思い出したかというと

リア友が曲パロを書き始めて

そういえば!って感じで

今結構ハマっているHey!Say!JUMPさんの

「狼青年」を書かせていただきました!

こんな感じで、リクエストないと

めっちゃ更新止まるんですよ笑

リクエストください!

この次のとこにリクエストボックス作るんで!

では、また次回お会い、できるかは

リクエスト次第です!笑

以上、ブルーローズでした!




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