第35話

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2026/02/21 01:36 更新
莉央side
東問
莉央、行くよー
莉央
はーい
今日はクリスマス
勘のいい方はお気づきかもしれませんが、今日は問ちゃんと付き合って5年目の記念日です
つまり、問ちゃんと付き合って4年が経つということになります
早いですね~
付き合った当初は私は大学1年生、問ちゃんは社会人一年目でお互いに環境に慣れ始めたばっかの時期だったから、いろいろバタバタしていた
だけど、もうお互いに社会人
大人になって、私たちの関係も深まっていった
最近、QuizKnockのみなさんがニヤニヤしていることに気づいていた
その度に問ちゃんはタジタジになってたけど、私は全然何のことか分かっていなかった
でもあなたの下の名前も分かってるみたいで、なんか悔しい
今日、絶対に聞き出してやるんだから!
東問
じゃあ、毎年恒例!
プレゼント交換~!
莉央
イェーイ👏
4年前からずっと毎年続いているプレゼント交換のときがやってきた
まさか、あのときのプレゼント交換が毎年恒例になるとは…笑
東問
先に莉央からー
莉央
はーい
今年は………じゃーん!
東問
え!これって……
問ちゃんに言われプレゼントを出すと、問ちゃんは目を見開いていた
それもそのはず、なんたって今年は………
莉央
手作りマフラー、作ってみましたー
東問
めちゃくちゃすごい✨
そう、手作りでマフラーを作ってみましたー👏
私、実は編み物は全くやったことがないんですが、彼女が彼氏にあげるクリスマスプレゼントと言えばマフラーということで、頑張って作りました!
東問
しかも、僕の好きな青だ!
莉央
青ばっかりって思うかな~って不安だったんだけど
東問
なんで?
めちゃくちゃ嬉しいよ!
僕のためにありがとう
莉央
どういたしまして!
マフラーの色は問ちゃんの大好きな青
贈り物と言ったら、何かと青を選びがちだからくどいかなって心配だったけど、問ちゃんの笑顔が見れたんで安心しました!
東問
確か莉央、編み物は苦手だーって言ってなかった?
莉央
やったこと無かったからね~
でも、問ちゃんのために頑張りました💪
東問
めっちゃ上手いよ!
ね、つけてみていい?
莉央
もちろん
問ちゃんは私に聞いてから、慣れた手つきでマフラーを巻き始めた
東問
…どう?
莉央
…か、可愛い……!
マフラーを巻いた問ちゃんはいつもより数倍可愛く見えた
そして、やっぱり問ちゃんは青が似合う
東問
可愛いか~……
僕はかっこいいって言われたいんだけどな~
莉央
かっこよくもあり可愛くもあるのが、問ちゃんだから
東問
…そんなこと言われたら、何も言えなくなるじゃん
私の言葉に問ちゃんは不服そうにそう口にした
でも、満更でもないんだな笑
そんなところが、また可愛い
莉央
さあ、次は問ちゃんの番だよ?
東問
はーい
私のプレゼント発表が終わり、次は問ちゃんの番だ
今年はなんだろな?
«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク
東問
メリークリスマス、莉央
莉央
…?!
問ちゃんが出した物を見て私は言葉を失った
東問
…へへ、買っちゃった
私の様子を見て問ちゃんはくしゃっと優しく笑った
問ちゃんのプレゼントは、私がずっと欲しいと言っていた香水
でも、この香水はすごく人気で値段も高くて……
だから、もらえるなんて思ってなくて……
莉央
…も、問ちゃん……どうして……?
東問
…莉央、ずっと欲しいって言ってたでしょ?
莉央
だからって……!
東問
…だから、だよ
莉央
え…?
問ちゃんの言葉に私は口を閉ざす
いつにもなく問ちゃんの表情が真剣だ
逸らせない、何も言えない…
東問
…彼女の願いを叶えるのは、彼氏にしかできないでしょ?
喜んでほしかったから
問ちゃんの真っ直ぐな視線と優しい微笑みで私は何も言えなくなった
そこまでして、私のために……
莉央
……っ
そう思ったら、涙が溢れて止まらなかった
東問
?!莉央…?
私が泣き出したのを見て、問ちゃんはびっくりしていた
喜ばせたかったのに、泣いちゃったからね
ごめんね、問ちゃん
莉央
……問ちゃん
東問
なに?
莉央
……っありがとう……!
東問
!……どういたしまして
私が泣きながら笑顔でお礼を言うと、問ちゃんはまた優しく微笑みながらそっと私を抱きしめてくれた
私も問ちゃんの背中に手を回した
莉央
……高かったでしょ?
東問
……まぁね?
莉央
……本当にありがとう
私、釣り合ってなくて……
分かってはいたけど、やっぱりだいぶ高かったみたいだ
自分は手作りのマフラーをあげてしまったことにすごく申し訳なくなった
東問
…大事なのは、値段じゃなくて気持ちでしょ?
東問
僕、嬉しかったよ
だって、莉央が頑張って作ってくれたんだから
莉央
問ちゃん……
東問
今日だけじゃない
莉央はいつも僕と一緒にいてくれて…
本当に感謝してるんだよ?
問ちゃんの言葉にまた涙が出てきそうだった
そんなの……!
莉央
…そんなの、私だって……
いつも一緒にいてくれて、付き合ってくれてありがとう
問ちゃんの言葉に私もそう返した
私だって、感謝してもしきれないよ
東問
ねえ、莉央
莉央
ん?
東問
今日が何の日か、分かってる?
莉央
クリスマスなのはもちろんだけど、今日は問ちゃんと付き合って5年目の記念日だよね?
問ちゃんに聞かれ、私はさも当たり前に答えた
もちろん、忘れるわけないじゃん
大事な大事な日だよ?
東問
うん、当たりだよ
莉央
忘れるわけないじゃん
東問
そうだね
莉央
…?
私の答えに問ちゃんは嬉しそうに微笑んでいたが、私はその笑顔に少し違和感を覚えた
なんて言うか……ちょっと引きつってる?感じ
東問
…ねえ、その香水ちょっと付けてみて?
莉央
…あ、うん
いいよ
少しの沈黙の後、問ちゃんはまるではぐらかすように話を香水に持っていった
私も言われて、慌てて香水の箱を開けた
莉央
…香りも私が欲しいって言ってた薔薇の香りだ
東問
えへへ
私がパッケージを見て驚いていると、問ちゃんは照れくさそうに笑っていた
問ちゃんのそういう気遣いができるところも、好きなんだよね
私は香水を手首に出し、首に塗ってみた
ほのかに甘い薔薇の香りがする
莉央
ね、どう?
私は下ろしてる髪を上げて、首元を問ちゃんに近づけて聞いた
東問
…ねえ、莉央?
莉央
…?
感想を言ってくれるとばかり思ってたから、問ちゃんに急に名前を呼ばれてびっくりした
問ちゃんを見ると、笑顔が消えていた
どうしたんだろう?
莉央
…匂い、嫌いだった?
東問
違うよ……その
莉央
珍しく問ちゃんが言い淀んでいたので、私はさらに頭の中がはてなで埋め尽くされた
東問
……簡単に首元なんて見せないでよ//
キス、しちゃうよ?
莉央
?!////
問ちゃんは少し伏し目がちにそう言った
言われた私は顔が熱くなって、慌てて髪を下ろして問ちゃんから離れた
てか、手首に垂らしたんだから、手首を差し出せば良かったんだ……
莉央
…問ちゃんのバカ……//
東問
…ごめん
莉央が魅力的なのが、悪い……///
莉央
へ…?///
私は恥ずかしくなりながらそう反撃すると、さらに攻撃が返ってきて、完全にノックアウトだった
東問
香りは……いいよ
莉央に似合ってる……
莉央
あ、ありがとう…
問ちゃんにそう言われたが、恥ずかしすぎてまともに顔が見れなかった
東問
…莉央って、大胆だよね
莉央
なっ……//
東問
あれ、違った?
莉央
…それは問ちゃんも、でしょ?
東問
バレた?笑
莉央
ふふっ笑
問ちゃんのおかげでまた顔が見れた
いつもの可愛い問ちゃんの笑顔だった
東問
ねえ、今年も行くよね?
莉央
もちろん!
問ちゃんの質問に私はすぐに頷いた
私たちが何を言っているかと言うと、今日の夜の話だ
毎回、クリスマスの夜にはイルミネーションを見に行っている
付き合ったあの夜から毎年……同じイルミネーションを見に行っている
1年1年噛み締めるように……
ずっと、一緒にいられるように……
東問
今年も楽しみだね
莉央
うん!
私たちはそう言って、笑顔になった
今年も、あとわずかだな……

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