あなた「ふぅ…」
疲れちゃった
「あ!」あなた「あ、やべ」
「105がいたぞー!」「つかまえろー!!」ダダダ…!!
急いで逃げて、兄さん達を助けなきゃ
「見付けたよ」
あなた「ッ、院長…!」
「おや、パパとは呼んでくれないのかい?」
あなた「誰が呼ぶか!兄さん達はどこだ!!」
「104達かい?」
あなた「そうだよ!!」
「どうでもいいじゃないか。それより、見てくれ」
院長が指差したのは…1人の少年だった
「105…お前よりも遥かに優れた200だ。200、挨拶は?」
「こんにちは、姉さん…、いや…脱走者の105」
最初は、人懐っこい笑みを浮かべた200
でも、一瞬で冷酷な笑みに変わった
あなた「私は戻りに来たんじゃない。皆を…家族を、助けに来たんだ!!」
ぬるり、と私は首の後ろから触手を出した
105「それを邪魔するなら…院長だろうが誰だろうが、手加減しない!!」
「あっはは!愚かですね、裏切り者」
バシッ、と触手で攻撃を仕掛ける
戦いの火蓋は、切って落とされた
実験体side
ドシン、と研究所が揺れた
窓を見れば、実験中に植えられた触手を使って、105…あなたが戦っていた
「あなただ…!」
「あなた…?あなたが、来たの…?」
「あなた、頑張れ…!」
皆、あなたを応援している
何人かは、あなたの所へ走った
私達…動ける者は、非常時に備えて数人残し、あなたの元へ向かった
「あなたーッ!」
105「!?姉さ…ッ!?」
「あなた!!」
あなたと対峙している実験体…確かNo.200が、あなたに向かってナイフを刺した
105「ふ、ッ……!!」
苦しそうに呻くあなた
「あははは!所詮は欠陥品、最高傑作の僕に勝てるとでも!?流石は裏切り者だ!」
「あなた…」
触手を使い、器用に立っているあなた
それも、いつまで持つかなんて分からない
「死ねぇえぇぇえぇぇ!!!!」
105「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
ズブリ、と200の鋭く尖った、大きなナイフが、あなたの腹部を貫通した
痛覚なんて、感じない筈
でも、明らかにあなたは感じている
なんで…?
ねぇ…なんで、あなたなの
あなたは、良い子なのに…
どさり、とあなたは地面に落ちた
「あなたさん!!」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。