[私たちは忌み子、そんな私たちは
どの村にも歓迎されず、家を点々としていました]
[でも、ある日、私たちは運命の人と出会いました]
そこに出てきたのが、顔に痛々しい痣のある男だった
こいつがあなたの名前の運命の人だと?
ふざけんじゃねぇよと、クルーたちは殺気を放つ
「私は産屋敷耀哉
君たちには、鬼狩りをしてもらいたい」
「鬼狩り?ですか」
『…何それ……ですか』
ヘタクソな敬語を使うあなたの名前
控えめに言って尊い
「人食い鬼を退治する場所だ
この隊に所属する以上、命の安全は保証できない」
「でも、衣食住、そして命を守る術を教えられるよ」
「もちろん、強制では無いよ」
「やります」
『!?お姉ちゃん!!』
「あなたの名前(前世)はやらなくていい」
「私があなたの名前(前世)を守る」
『嫌だ!
お姉ちゃんがやるなら私もやる』
どちらも譲らない
しかし、以外にも折れたのは奏だった
「…分かったよ」
「『私たちを、きさつたいに入れてください!』」
「分かった
着いてくるといい
いい師範を紹介してあげよう」
「はい」
『う…はい!』
力尽きた…
今回短いです
♡×5
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!